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「樹脂(プラスチック)」の種類と特徴をやさしく解説

3月27日

読了時間:2分

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私たちの生活に欠かせない「プラスチック」。

実はその多くが「樹脂」と呼ばれる素材からできていることをご存じですか?


この記事では、製造・設計に関わる初心者の方に向けて、「樹脂とは何か」「どんな種類があるのか」「どんな特長があるのか」をわかりやすく解説します。



樹脂とは?プラスチックとの違いは?


もともと「樹脂」は、木の樹液のような天然の粘性物質を指していました。

しかし現在では、人工的に合成されたプラスチック素材のことも広く「樹脂」と呼びます。

樹脂の大きな特長は、次の3つです。


  • 軽くて丈夫

  • 加工しやすい

  • 用途が広い



樹脂の種類は大きく2つに分けられる


樹脂は、熱に対する性質によって「熱可塑性樹脂」と「熱硬化性樹脂」の2つに分類されます。


熱可塑性樹脂(Thermoplastic Resin)


熱で柔らかくなり、冷やすと固まるタイプ。

再加熱すると再び成形できるため、リサイクルにも適しています。


代表例:

  • PET(ペットボトル)

  • PE(ポリエチレン)

  • PP(ポリプロピレン)


熱硬化性樹脂(Thermosetting Resin)


一度固まると、加熱しても元に戻らないタイプ。

耐熱性・機械的強度に優れており、構造材などに使用されます。


代表例:

  • エポキシ樹脂

  • フェノール樹脂



樹脂の主な特徴


樹脂は、多くの産業分野で使われている理由があります。

主な特長をまとめると、以下のとおりです。


  1. 軽量で成形性に優れる

  2. 耐水性・耐薬品性に強い

  3. 電気を通さず絶縁性が高い(安全)


身近な活用例

樹脂は、私たちの身の回りでも幅広く使われています。


  • 日用品(容器、包装フィルムなど)

  • 家電製品(外装カバー、内部パーツ)

  • 医療機器(注射器、ディスポーザブル用品)


樹脂の加工方法

製品に応じて、さまざまな加工方法が採用されます。


射出成形(インジェクション)

溶かした樹脂を金型に流し込んで冷却・成形。

大量生産向きで、自動車部品や家電パーツなどに使われます。


押出成形(エクストルージョン)

樹脂を連続的に押し出して成形する方法。

パイプやフィルムなどに適しています。


3Dプリント(積層造形)

デジタル設計データに基づいて樹脂を一層ずつ積み重ねる方式。

試作や少量生産に最適な最新技術です。



まとめ


普段何気なく使っているプラスチック製品も、その素材である「樹脂」にはさまざまな種類と特長があります。


製造・設計・品質管理の現場に携わる方はもちろん、モノづくりに興味がある方も、ぜひ基本知識として覚えておきましょう。

3月27日

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