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銅と真鍮の違いとは?特性・用途・加工のポイントをプロが解説!

3月27日

読了時間:2分

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銅(どう)や真鍮(しんちゅう)ってなに?と思った方へ


金属加工の現場では、銅と真鍮は非常によく使われる材料です。見た目が似ていることから混同されやすい2つですが、それぞれに異なる特性や用途、加工時の注意点があります。


この記事では、銅と真鍮の違いを初心者にもわかりやすく解説し、最適な材料選定のヒントをお届けします。



銅と真鍮の基本的な違い


銅(Copper)は元素記号「Cu」で表される純金属で、赤みを帯びた美しい金属光沢を持ちます。一方、真鍮(Brass)は銅に亜鉛を加えた合金で、黄色っぽい色合いが特徴です。




銅の特性と用途


銅は高い導電性・熱伝導性を持ち、電気・電子部品の定番材料として知られています。また、抗菌性もあるため、水道管やキッチン設備にも使われます。柔らかく、展延性に優れており、板材・線材など様々な形状に加工しやすいのもメリットです。


主な用途例:

  • 電線・ケーブル

  • プリント基板(PCB)

  • 熱交換器・ラジエーター

  • 配管・水道管

  • 建築装飾材



真鍮の特性と用途


真鍮は、銅に比べてやや硬く、強度と耐摩耗性に優れています。そのため、機械部品や装飾品、楽器、ネジなど多様な分野で使われています。切削性も良好で、精密加工にも適しています。


主な用途例:

  • 水栓金具・バルブ部品

  • 建築用金具(ドアノブ、蝶番など)

  • 装飾品・アクセサリー

  • 管楽器

  • 時計部品・ネジ類



加工性の違いと選定ポイント


加工方法においては、銅は伸びやすく、曲げ加工やプレス加工に向いていますが、粘りがあり削りにくい面もあります。一方、真鍮は適度な硬さと切削性を備えており、CNC加工や旋盤加工との相性が良いです。


また、外観や仕上がりの面でも選定ポイントがあります。銅は赤みのある風合いを活かしたデザインに向いており、真鍮は高級感ある黄金色で意匠性を重視する場面に好まれます。


選定のチェックポイント:

  • 電気・熱伝導を重視 → 銅

  • 耐摩耗性・切削性を重視 → 真鍮

  • 高級感ある外観が必要 → 真鍮

  • 柔軟な成形加工が必要 → 銅



まとめ


銅と真鍮は、それぞれに異なる強みを持つ金属です。導電性や柔らかさを活かしたいなら銅、強度や加工のしやすさを重視するなら真鍮が適しています。用途や加工方法に応じて適切に選定することで、製品の品質や効率が大きく向上します。


金属加工の現場では、素材の特性を深く理解することが、品質とコストの最適化に直結します。この記事を参考に、より的確な材料選定をしてみてください。

3月27日

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