What is NAK80 Prehardened Mold Steel?
NAK80とは?
NAK80とは?|特徴・用途・加工性をわかりやすく解説
NAK80の概要
NAK80(ナック80)とは、プリハードン(あらかじめ調質された)プラスチック金型用鋼です。NAK55よりも高い硬度を持ち、鏡面仕上げ性に優れる高品質金型材として広く使用されています。
出荷時点で硬度が均一に管理されており、焼入れなどの追加熱処理を行わずに使用可能です。
NAK80の主な特徴
NAK80は、外観品質を重視する金型に適した鋼材です。
高硬度で耐摩耗性に優れる
組織が非常に均一で鏡面仕上げ性が高い
寸法安定性が良好
放電加工後の肌荒れが少ない
意匠性が求められる樹脂製品の金型に最適です。
機械的性質の目安
NAK80は、出荷時点で調質されています。
硬度:HRC 40~43 程度
引張強さ:およそ 1300~1500 N/mm²
NAK55より硬く、金型寿命と表面品質を重視した材料です。
NAK80の主な用途
NAK80は、以下のような用途で使用されます。
プラスチック射出成形金型
鏡面仕上げ金型(光学部品、外装部品)
精密金型のコア・キャビティ
放電加工・微細加工部品
外観品質が重視される量産金型に向いています。
NAK80の加工性
切削加工プリハードン材のため、焼入れ前後を気にせず安定した加工が可能です。
放電加工放電後の表面が安定しており、追加研磨工数を抑えられます。
研磨・鏡面仕上げ鏡面研磨性が非常に高く、高意匠金型に適しています。
NAK80と他鋼種の違い
鋼種 | 特徴 | 主な用途 |
NAK55 | 加工性重視 | 一般樹脂金型 |
NAK80 | 鏡面性重視 | 高意匠金型 |
SKD61 | 耐熱金型鋼 | ダイカスト |
表面品質と寿命を重視する場合にNAK80が選定されます。
使用時の注意点
追加熱処理による硬度向上は不可
高温成形用途には不向き
材料コストはNAK55より高め
まとめ
NAK80は、鏡面仕上げ性と寸法安定性に優れた高品質プリハードン鋼です。金型製作の効率を保ちながら、外観品質と寿命を両立したい場合に最適な材料です。
材料選定では、成形品の外観要求、金型寿命、コストバランスを考慮し、NAK55やSKD系との使い分けを行うことが重要です。
