What is HPM1 Prehardened Mold Steel?
HPM1とは?
HPM1とは?|特徴・用途・加工性をわかりやすく解説
HPM1の概要
HPM1(エイチピーエム1)とは、析出硬化型のプリハードン金型用鋼です。出荷時点で適度な硬度を持ち、追加の熱処理を行わずに高い強度と靭性を確保できる点が特長です。
一般的なプリハードン鋼(NAK系)と比べ、耐摩耗性・耐疲労性・寸法安定性に優れる高機能金型材として評価されています。
HPM1の主な特徴
HPM1は、金型寿命と加工性を高いレベルで両立した鋼材です。
プリハードン材で熱処理不要
析出硬化による高強度・高靭性
耐摩耗性・耐疲労性に優れる
寸法変化が少なく、安定した精度を確保
量産向けプラスチック金型に適しています。
機械的性質の目安
HPM1は、実用性を重視した硬度設定がされています。
硬度:HRC 38~42 程度
引張強さ:およそ 1200~1400 N/mm²
NAK55クラスの加工性を保ちつつ、金型寿命を重視した特性を持ちます。
HPM1の主な用途
HPM1は、以下のような用途で使用されます。
プラスチック射出成形金型
金型のコア・キャビティ
中~大量産向け金型部品
寸法精度が求められる金型
寿命・安定性が重視される樹脂金型に向いています。
HPM1の加工性
切削加工プリハードン材のため、焼入れ前後を意識せず、安定した切削加工が可能です。
放電加工放電加工性が良好で、加工後の表面荒れや割れが起こりにくい鋼材です。
研磨・表面仕上げ組織が均一で、研磨性にも優れています。
HPM1と他鋼種の違い
鋼種 | 特徴 | 主な用途 |
NAK55 | 加工性重視 | 一般樹脂金型 |
HPM1 | 寿命・安定性重視 | 量産樹脂金型 |
NAK80 | 鏡面性重視 | 高意匠金型 |
金型寿命と安定性をどこまで重視するかが、材料選定のポイントです。
使用時の注意点
追加焼入れによる大幅な硬度向上は不可
高温用途には不向き
材料コストはNAK55より高め
まとめ
HPM1は、加工性・寸法安定性・金型寿命を高次元で両立したプリハードン金型用鋼です。短納期対応を維持しながら、安定した量産と寿命向上を実現したい場合に最適な材料です。
材料選定では、金型寿命、成形条件、コストバランスを整理し、NAK系や他の高機能プリハードン鋼との使い分けを行うことが重要です。
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