FC200 Gray Cast Iron
FC200 とは?
FC200とは?|特徴・用途・加工性をわかりやすく解説
FC200の概要
FC200(エフシー200)とは、JIS G 5501に規定されるねずみ鋳鉄(片状黒鉛鋳鉄)の一種です。「FC」は Flake Graphite Cast Iron(片状黒鉛鋳鉄)を意味し、「200」は最低引張強さが200N/mm²以上であることを示しています。
優れた鋳造性と加工性、振動吸収性を持ち、機械構造部品の定番鋳鉄材として幅広く使用されています。
FC200の主な特徴
FC200は、機械部品向けとしてバランスの取れた鋳鉄です。
鋳造性が良く、複雑形状に対応可能
振動吸収性に優れる
切削加工性が良好
圧縮強度が高い
引張強度・靭性は低い
剛性や寸法安定性が求められる部品に適しています。
化学成分と機械的性質の目安
FC200は、片状黒鉛を含む鋳鉄です。
引張強さ:200 N/mm²以上
硬さ:HB 170~230 程度
炭素量:おおよそ 3.0~3.5%
片状黒鉛の存在により、振動を吸収しやすい組織となっています。
FC200の主な用途
FC200は、以下のような用途で多く使用されます。
工作機械のベッド・フレーム
ポンプ・バルブ本体
モーターケース
ギアケース
機械架台・台座
精度維持や安定性が重要な構造部品に最適です。
FC200の加工性
切削加工片状黒鉛の潤滑作用により、旋盤加工・フライス加工ともに良好な被削性を示します。
溶接割れやすく、溶接を前提とした設計には向いていません。
表面処理塗装や防錆処理が一般的に行われます。
FC200と他鋳鉄材の違い
材質 | 特徴 | 主な用途 |
FC150 | 低強度 | 軽負荷部品 |
FC200 | 標準鋳鉄 | 機械構造部品 |
FCD450 | 高靭性 | 高負荷部品 |
振動吸収性と加工性を重視する場合にFC200が選定されます。
使用時の注意点
衝撃荷重に弱い
引張・曲げ強度は低い
溶接補修には注意が必要
まとめ
FC200は、加工性・振動吸収性・コストのバランスに優れたねずみ鋳鉄です。高い靭性は求められませんが、機械の安定性や精度維持が重要な用途では非常に有効な材料です。
材料選定では、負荷条件、振動特性、加工性とコストを考慮し、FCD材や鋼材との使い分けを行うことが重要です。
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