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Thread Insert

ヘリサート とは?

ヘリサートとは?|ねじ穴を高強度化・修復できるねじインサート


ヘリサートとは、コイル状に成形された金属製のねじインサートで、アルミ・マグネシウム・樹脂などのやわらかい母材に高強度な雌ねじを形成したり、ねじバカ(ねじ山破損)を修復する目的で使用されます。正式には「ワイヤーねじインサート」と呼ばれ、航空機・自動車・産業機械まで幅広く採用されています。


ヘリサートの役割

ヘリサートは、次の役割を担います。

  • 雌ねじ強度の向上

  • ねじバカの修復

  • 繰返し締結への対応

  • 締結信頼性・耐久性の向上

「弱い母材に、強いねじ構造を与える」のが最大の役割です。


ヘリサートの基本構造

  • 材質:ステンレス鋼が主流

  • 形状:菱形断面のコイル状

  • 内径:標準メートルねじ

  • 外径:専用タップで形成したねじに嵌合

ボルトと接触するのは金属(ヘリサート)同士となり、摩耗やかじりに強い締結が可能です。


ヘリサートの仕組み

ヘリサートを挿入すると、

  • 外周:母材側ねじに密着

  • 内周:ボルトと正規ねじで噛み合う

という二重構造になり、荷重が均等に分散され、母材への負担が大きく低減されます。


ヘリサートの取付手順(概要)

  1. 破損または指定径まで下穴加工

  2. 専用タップでヘリサート用ねじ加工

  3. 専用工具でヘリサートを挿入

  4. タング(折り取り部)を折る

正しい工具と手順が品質を大きく左右します。


ヘリサートの特徴

高いねじ保持力

  • アルミ母材でも鋼材並みの強度

  • 繰返し脱着に強い

修理対応が可能

  • 部品交換せずにねじ再生

  • メンテナンスコスト削減

軽量設計に有利

  • 軽金属+高強度ねじが両立


ヘリサートのメリット

  • ねじバカ修復が可能

  • 繰返し使用に強い

  • 締結信頼性が高い

  • 軽量部品設計が可能


ヘリサートのデメリット・注意点

  • 専用工具が必要

  • 施工不良で抜け・浮きの恐れ

  • 下穴・タップ寸法管理が必須

  • 位置修正が困難

現場施工では作業手順の理解が重要です。


ヘリサートとインサートナットの違い

  • ヘリサート・コイル状・省スペース・修理用途に強い

  • インサートナット・一体部品・高抜け強度・量産向き

修理・補強ならヘリサート、量産設計ならインサートナットが基本です。


材質・耐環境性

  • ステンレス製:耐食性良好

  • 高温環境対応品あり

  • 航空・車載規格対応品あり

使用環境に応じて仕様選定します。


ヘリサートの主な用途

  • アルミ部品のねじ補強

  • エンジン・機械部品のねじ修理

  • 航空・自動車部品

  • 金型・治具

  • 繰返し脱着部位

「ねじトラブルが起きやすい箇所の保険」として使われます。


使用時の注意点

  • 専用下穴径・タップ径の厳守

  • 挿入深さ管理

  • タング折り忘れ防止

  • 斜め挿入の回避

特に、斜め挿入・浅挿入は致命的な不具合原因となります。


よくあるトラブル

  • 挿入不足による浮き

  • 抜け

  • タング未除去

  • 施工工具不適合

多くは、手順省略・工具誤使用が原因です。


まとめ

ヘリサートは、ねじ穴を高強度化・再生できる非常に優れたインサート部品です。特に、軽金属部品・繰返し締結・修理用途において高い効果を発揮します。

正しい寸法設計と施工手順を守り、**「入れれば安心」ではなく「正しく入れて初めて安心」**という理解が、締結品質と設備寿命を大きく左右します。

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