Symmetry Tolerance
対称度 とは?
対称度とは?|基準に対して形状がどれだけ左右対称かを保証する幾何公差
対称度(たいしょうど)とは、指定された基準(データム)に対して、形状や中心線がどれだけ左右(または上下)対称に配置されているかを規定する幾何公差です。JIS B 0419(ISO GPS)で定義されており、形状バランス・組立精度・機能均等性を確保するために用いられます。
左右対称構造を持つ部品や、荷重・流体・磁場などを均等にしたい部品で重要な公差です。
対称度の特徴
対称度の最大の特長は、中心基準に対する“ズレ量”を直接管理できる点です。
左右(上下)の形状バランスを保証
偏りによる機能低下を防止
外観品質の安定
寸法公差とは独立して指定可能
単に寸法が同じでも、中心からズレていれば対称とはいえません。
対称度で得られる主な効果
対称度を適切に指定することで、以下の効果が得られます。
荷重・応力の均一化
組立時の偏り防止
回転・摺動時のバランス向上
見た目・意匠品質の安定
左右非対称による不具合を未然に防げます。
対称度の対象となる要素
対称度は、以下のような要素に対して指定されます。
溝の中心位置
スロット形状
対向する面・エッジ
左右対称構造部品
中央基準を持つ機械部品
中心線・中心面が重要な部位が対象です。
対称度の図面表記方法
対称度は、**対称度記号+許容値+基準(データム)**で指定されます。通常、中心面や中心線が基準として用いられます。
例:
対称度 0.05|A
この場合、対象形状の中心が、基準Aを中心とした幅0.05mmの対称な許容域内に収まることを意味します。
対称度と寸法公差の違い
寸法公差左右の寸法差を個別に管理
対称度中心からのズレ量を一括で管理
対称度の方が、設計意図を直接反映できます。
対称度と他の幾何公差との違い
対称度中心基準に対する左右対称性
位置度基準に対する位置精度
同心度円の中心一致
用途・形状に応じて使い分けます。
対称度指定時の注意点
対称度を指定する際は、以下に注意が必要です。
基準(データム)の設定が重要
測定方法を事前に想定する
近年は位置度で代替されるケースも多い
不要に厳しい指定はコスト増につながる
本当に対称度が必要な部位かを見極めることが重要です。
対称度が重要な主な用途
スロット・キー溝
左右対称構造の機械部品
バランスが重要な部品
治具・基準部品
意匠性重視部品
中心バランスが性能に影響する分野で使用されます。
まとめ
対称度は、基準に対する左右(上下)の対称性を直接保証する幾何公差です。寸法公差だけでは管理できない形状バランスを明確にすることで、機能性・組立性・外観品質を安定させる重要な指定といえます。
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