Stellite: Cobalt-Based Alloys for Extreme Wear and Heat Resistance
ステライト とは?
ステライトとは?|耐摩耗・耐熱・耐食に優れたコバルト基合金
ステライト(Stellite)は、コバルト(Co)を主成分に、クロム(Cr)やタングステン(W)などを添加したコバルト基耐摩耗合金です。高温・高荷重・腐食環境でも性能が低下しにくく、摺動部・シール部・刃先部など、過酷条件で使用されます。
肉盛溶接材や鋳造材、棒材として供給され、補修用途でも高い実績があります。
ステライトの特徴
ステライト最大の特徴は、極めて高い耐摩耗性と高温強度です。
高温下でも硬さを保持
焼き付き・凝着に強い
耐食性・耐酸化性が高い
熱衝撃に比較的強い
摩耗・熱・腐食が同時に発生する条件で、長寿命を実現します。
ステライトの性質
ステライトは、硬質炭化物を含む金属組織により高い硬度を持ちます。その反面、延性は低く非常に硬いため、切削加工は難易度が高い材料です。
非磁性で、高温環境でも組織が安定しており、耐クリープ性にも優れます。
代表的なステライト材種
用途に応じて、以下のような番号で使い分けられます。
Stellite No.6最も一般的。耐摩耗・耐食のバランス型
Stellite No.12高硬度・耐摩耗性重視
Stellite No.21靭性重視、耐衝撃用途向け
現場条件(摩耗形態・温度・衝撃)に応じた選定が重要です。
ステライトと他耐摩耗材料との違い
工具鋼・高硬度鋼高硬度だが高温で軟化しやすい
超硬合金非常に硬いが衝撃に弱い
ステライト高温耐摩耗・耐食・耐焼付きのバランス型
高温・摺動・腐食が重なる条件では、ステライトが有効です。
ステライトの加工時の注意点
ステライトは代表的な難削材です。
切削工具の摩耗が激しい
低速・高剛性での加工が必須
研削加工が主となるケースが多い
肉盛溶接後の仕上げ加工や、部分的な耐摩耗対策として使われることが一般的です。
ステライトの主な用途
バルブシート・バルブ部品
ポンプ部品
摺動部・シール部
刃先・カッター部品
発電・化学プラント部品
高温・高摩耗・腐食環境で使用されています。
まとめ
ステライトは、耐摩耗・耐熱・耐食を高次元で両立したコバルト基合金です。加工難易度やコストは高いものの、過酷環境での長寿命化や補修用途において、非常に信頼性の高い材料といえます。
