Split Lock Washer
スプリングワッシャーとは?
スプリングワッシャーとは?|ばね効果で緩みを抑える代表的な座金
スプリングワッシャーとは、リングを切り欠いてばね状に成形した座金(ばね座金)です。ボルトやナットの下に挟み込むことで、弾性力(ばね力)を発生させ、締結部の緩みを抑制する目的で使用されます。JIS規格にも定められており、古くから広く使われている代表的な緩み対策部品です。
スプリングワッシャーの役割
スプリングワッシャーは、次の役割を担います。
締結部にばね力を与える
ナット・ボルトの回転を抑制
締結状態の初期緩みを防止
軽度な振動への対策
「締結部に常に反発力を与え続ける」ことが基本的な役割です。
スプリングワッシャーの仕組み
スプリングワッシャーは、締結されると平らに押しつぶされようとし、その反力として軸方向にばね力を発生させます。
このばね力により、
ナットの戻り回転を抑える
締結部のなじみ・沈み込みを補償
といった効果が得られます。
スプリングワッシャーの特徴
構造がシンプル
切り欠き入りリング形状
特別な加工不要
入手性が高い
規格品が豊富
低コスト
施工が容易
通常の座金と同様に使用可能
スプリングワッシャーのメリット
コストが安い
部品点数が少ない
軽度な緩み対策に有効
汎用性が高い
スプリングワッシャーのデメリット・注意点
強い振動環境では効果が限定的
高軸力締結ではばね効果が失われやすい
繰返し使用で弾性低下
緩み止め効果を過信しやすい
近年では、「スプリングワッシャー単体では十分な緩み止めにならない」と評価されるケースも増えています。
スプリングワッシャーと他の緩み止め方法の違い
スプリングワッシャー・ばね力による抑制・軽振動向き
ナイロンナット・摩擦力で回転防止・中振動向き
金属ロックナット・構造的に固定・高振動・高信頼用途
使用環境に応じた使い分けが重要です。
スプリングワッシャーの主な用途
一般機械
電気機器
制御盤
軽負荷の締結部
仮固定部
「軽負荷・低振動・コスト重視」の場面で多く使用されます。
材質・表面処理
炭素鋼
ステンレス鋼
表面処理例:
ユニクロ
クロメート
黒皮
使用環境(屋内・屋外・腐食)に応じて選定します。
使用時の注意点
過度な緩み止め効果を期待しない
高振動箇所では他方式を検討
再使用時は弾性変形の確認
平座金との併用可否の確認
特に、重要保安部品や強振動環境での単独使用は避けるのが基本です。
よくあるトラブル
緩み止め効果不足
過信による設計ミス
再使用によるばね力低下
高トルク締結による潰れ
多くは、使用条件に対する効果の誤解が原因です。
まとめ
スプリングワッシャーは、構造が簡単で低コストな緩み抑制用座金ですが、万能な緩み止めではありません。
軽振動・低荷重用途では有効ですが、高振動・重要締結部ではロックナットや他の緩み止め方法との併用・置き換えが必要です。
使用条件を正しく見極め、「使える場面」と「使ってはいけない場面」を理解することが、締結トラブル防止につながります。
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