Shot Peening Process
ショットピーニングとは?
ショットピーニングとは?|疲労強度を向上させる表面強化処理
ショットピーニングとは、鋼球などのショット材を金属表面に高速で衝突させ、表層に圧縮残留応力を付与する表面強化処理です。材料を削るブラスト処理とは異なり、表面を叩いて強化するのが特徴で、疲労強度・耐久性の向上を目的として使用されます。
歯車、ばね、シャフトなど、繰り返し応力がかかる部品で広く採用されています。
ショットピーニングの特徴
ショットピーニングの最大の特長は、疲労破壊の起点となる引張応力を抑制できる点です。
表面に圧縮残留応力を付与
疲労寿命を大幅に延長
亀裂の発生・進展を抑制
寸法変化が比較的小さい
部品の耐久性を根本から高める処理です。
ショットピーニングで得られる主な効果
ショットピーニング処理により、以下の効果が得られます。
疲労強度の向上
応力腐食割れの抑制
耐摩耗性の改善(副次効果)
部品寿命の延長
特に回転部品・ばね部品で効果が顕著です。
ショットピーニングの基本原理
ショット材が表面に衝突すると、表層が塑性変形し、その下層との関係で圧縮残留応力層が形成されます。この圧縮応力が、外部からの引張応力を打ち消し、疲労亀裂の発生を抑制します。
使用される主なショット材
スチールショット
カットワイヤー
セラミックショット
ガラスビーズ(軽処理)
材質・粒径・投射条件により、強化レベルを制御します。
ショットピーニングとショットブラストの違い
ショットピーニング表面強化・疲労寿命向上が目的
ショットブラスト清浄・粗化・前処理が目的
同じ装置を使う場合でも、目的と条件設定が全く異なります。
ショットピーニング処理時の注意点
ショットピーニングでは、以下の点に注意が必要です。
処理過多による表面荒れ
寸法公差部への影響
条件管理(投射速度・被覆率)の重要性
狙う性能に合わせた条件指定が不可欠です。
ショットピーニングの主な用途
歯車・ギア
シャフ ト・軸
ばね(コイルばね・板ばね)
自動車・航空機部品
高疲労負荷部品
高い信頼性が求められる分野で多用されています。
まとめ
ショットピーニングは、金属表面に圧縮残留応力を与え、疲労強度と耐久性を大幅に向上させる表面強化処理です。摩耗対策ではなく、疲労破壊対策として非常に有効で、長寿命化・信頼性向上に大きく貢献します。
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