Semi-Circular Key
半月キー とは?
半月キーとは?|自己調芯性に優れた小径軸向けキー
半月キーとは、半円形(半月状)の形状をしたキーで、英語では Woodruff Key(ウッドラフキー) と呼ばれます。軸側に円弧状のキー溝を設け、キーが回転しながら自然に収まる構造により、自己調芯性(セルフアライメント)に優れるのが特長です。
半月キーの役割
半月キーは、次の役割を担います。
軸と部品の相対回転防止
回転トルクの伝達
組立時の位置ずれ吸収
小径軸での安定固定
「多少の芯ズレを許容しながら固定できる」キーです。
半月キーの基本構造
半円形キー本体
軸側:円弧状キー溝
ハブ側:直線キー溝
組立時、キーは軸側溝に回転しながらなじむため、部品の挿入が比較的容易です。
半月キーの特徴
自己調芯性が高い
軸とハブのズレを吸収
組立性が良好
小径軸に適する
軸径が小さくても加工可能
軸端部での使用に向く
抜け落ちにくい
円弧溝に保持される構造
半月キーのメリット
組立がしやすい
芯ズレに強い
小径軸・テーパー軸に対応しやすい
キーの脱落リスクが低い
半月キーのデメリット・注意点
キー溝加工が難しい(専用カッターが必要)
有効接触面積が小さく高トルクには不向き
キーが回転して立ち上がると組立不良の原因
中~小トルク用途向けと理解することが重要です。
半月キーと平行キーの違い
半月キー・自己調芯性あり・小径軸向き・トルク容量は小さめ
平行キー・高トルク対応・軸径が比較的大きい用途向き・加工・管理が容易
トルク重視なら平行キー、組立性重視なら半月キーが基本です。
半月キーの主な用途
小径モーター軸
プーリ
ファン・ブロワ
軽負荷歯車
テーパー軸部品
軽~中負荷で、組立性を重視する装置で使われます。
設計・加工時の注意点
トルクに対してキーサイズが適切か確認
円弧キー溝の加工精度確保
キーの突出量管理
組立時のキー浮き上がり防止
設計段階で、平行キーへの変更可否も検討すると安全です。
よくあるトラブル例
キーの回転・浮き上がり
キー溝の摩耗
トルク過大によるせん断破断
ハブ側キー溝の拡大
多くは、トルク条件超過・組立不良が原因です。
保全・点検のポイント
ガタ・異音の有無確認
再組立時のキー状態確認
摩耗時の早期交換
半月キーも消耗部品として管理することが重要です。
まとめ
半月キーは、自己調芯性に優れ、組立性が高い小径軸向けのキー方式です。高トルク用途には不向きですが、軽~中負荷で組立性を重視する場面では非常に有効です。
トルク条件・軸径・組立性を正しく見極め、平行キーなど他方式との使い分けを行うことが、装置の信頼性向上につながります。
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