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Sandblasting

サンドブラスト

サンドブラストとは、砂・アルミナ・ガラスビーズ・スチールショットなどの研磨材を圧縮空気で吹き付け、部品表面を削る・荒らす・清掃する表面処理です。


金属加工、板金加工、溶接、鋳物、塗装前処理、メッキ前処理、樹脂部品、ガラス加工など幅広い分野で使用されます。表面の錆、酸化膜、スケール、塗装、汚れを除去するだけでなく、梨地仕上げ、密着性向上、外観調整、微細なバリ取りにも活用されます。


もともとは砂を使う処理を指していましたが、現在では安全性や仕上がり品質の観点から、アルミナ、ガラスビーズ、セラミック、スチール系メディアなど、用途に応じた研磨材を使用するケースが一般的です。



■サンドブラストの主な目的

目的

内容

主な効果

錆・酸化膜除去

表面の錆や黒皮を落とす

素材表面を清浄化

塗装前処理

表面に微細な凹凸を作る

塗膜の密着性向上

梨地仕上げ

表面を均一に粗くする

艶消し・外観調整

バリ取り

微細なバリを除去する

組付け性・安全性向上

メッキ・接着前処理

表面を活性化・粗面化する

皮膜や接着剤の密着性向上

汚れ除去

油焼け、スケール、付着物を除去

後工程品質の安定

サンドブラストは、単なる表面清掃ではなく、後工程の品質を左右する重要な下地処理です。特に塗装、溶射、接着、メッキなどでは、表面状態を整えることで密着不良を防ぎやすくなります。



■サンドブラストの主な種類

種類

特徴

向いている用途

エアーブラスト

圧縮空気で研磨材を吹き付ける一般的な方式

小物部品、精密部品、部分処理

ショットブラスト

鋼球などを高速で投射する方式

鋳物、鋼材、大型部品

ウェットブラスト

水と研磨材を混ぜて吹き付ける方式

粉じん抑制、精密洗浄、均一仕上げ

ガラスビーズブラスト

ガラスビーズでやわらかく処理する

ステンレス、アルミの外観仕上げ

アルミナブラスト

硬いアルミナ砥粒で強く処理する

錆除去、粗面化、塗装前処理

一般的に「サンドブラスト」と呼ばれる場合は、エアーブラストを指すことが多くあります。処理対象や目的によって、研磨材の種類、粒度、圧力、距離、角度を調整します。



■サンドブラストで使用される研磨材

研磨材

特徴

主な用途

アルミナ

硬く研削力が高い

錆除去、塗装前処理、粗面化

ガラスビーズ

比較的やわらかく、均一な梨地にしやすい

ステンレス、アルミ外観仕上げ

スチールショット

衝撃力が強い

鋳物、鋼材、スケール除去

セラミックビーズ

耐久性が高く安定した仕上がり

精密部品、外観部品

樹脂メディア

母材への攻撃性が低い

樹脂、薄物、塗装剥離

重曹ブラスト

比較的ソフトで洗浄性が高い

汚れ除去、繊細な素材の清掃

研磨材の選定によって仕上がりは大きく変わります。強い研削力が必要な場合はアルミナ、外観をきれいに整えたい場合はガラスビーズ、母材を傷めたくない場合は樹脂メディアや重曹が選ばれることがあります。



■サンドブラストのメリット


サンドブラストの最大のメリットは、短時間で表面の錆・酸化膜・汚れ・塗膜を除去できることです。


  • 複雑形状や凹凸のある部品でも、研磨材が当たる範囲で処理できるため、手作業では届きにくい箇所の表面処理にも対応しやすい方法です。


  • 表面に微細な凹凸を作れるため、塗装や接着、メッキ、溶射などの密着性向上に効果があります。表面を均一な梨地に仕上げることで、反射を抑えた落ち着いた外観にすることもできます。


  • 処理条件を管理すれば、外観や粗さをある程度再現しやすく、量産部品の下地処理にも適しています。加工後の微細バリ除去や、溶接後の焼け・スケール除去にも有効です。



■サンドブラストの注意点


サンドブラストでは、研磨材を高速で吹き付けるため、母材表面が削られます。


  • 精密寸法部品、薄肉部品、鏡面部品、シール面、摺動面などでは注意が必要です。必要以上に処理すると、寸法変化、表面粗さの増加、エッジの丸まり、変形が発生する可能性があります。


  • マスキングが重要です。ねじ部、はめあい部、シール面、測定基準面など、処理したくない箇所は事前に保護する必要があります。マスキングが不十分だと、組付け不良や機能低下につながることがあります。


  • ブラスト後の清掃も重要です。部品の穴、溝、ねじ部、袋穴などに研磨材が残ると、異物混入や後工程不良の原因になります。処理後はエアーブロー、洗浄、乾燥などを行い、残留メディアを除去する必要があります。



■サンドブラストと他の表面処理の違い

表面処理

特徴

向いている用途

サンドブラスト

研磨材を吹き付けて表面を粗面化・清掃する

錆除去、梨地、塗装前処理

バレル研磨

部品とメディアを容器内で動かして研磨する

小物量産部品、バリ取り

バフ研磨

布バフと研磨剤で磨く

光沢、鏡面仕上げ

電解研磨

電気化学的に表面を溶かして平滑化

ステンレスの清浄性・耐食性向上

酸洗い

酸で酸化膜やスケールを除去する

溶接焼け、黒皮除去

ショットピーニング

粒子を衝突させ圧縮残留応力を付与する

疲労強度向上、ばね・ギア

サンドブラストは、表面を「磨いて光らせる」処理ではなく、主に「削る・荒らす・整える」処理です。光沢仕上げよりも、下地処理、艶消し、密着性向上に向いています。



■サンドブラストが使われる部品

分野

使用例

金属加工

切削部品、プレート、ブラケット、カバー

板金加工

溶接部、曲げ部品、塗装前の筐体

鋳物

鋳肌の清掃、砂落とし、スケール除去

ステンレス部品

ガラスビーズによる梨地仕上げ

アルミ部品

アルマイト前の梨地処理、外観調整

塗装・接着

塗装前処理、接着面の粗面化

金型・治具

表面の汚れ除去、微細な粗面化

アルミ部品では、ブラスト後にアルマイトを行うことで、均一な艶消し外観に仕上げることがあります。ステンレスでは、ガラスビーズブラストによる落ち着いた梨地仕上げがよく用いられます。



■SEO向けまとめ


サンドブラストとは、研磨材を圧縮空気で部品表面に吹き付け、錆・酸化膜・汚れ・塗膜の除去、梨地仕上げ、粗面化、バリ取りを行う表面処理です。


金属加工、板金加工、鋳物、塗装前処理、アルマイト前処理、ステンレス外観仕上げなど幅広い用途で使われます。


アルミナ、ガラスビーズ、スチールショット、セラミックビーズなど、研磨材の種類によって仕上がりや研削力が変わります。塗装や接着の密着性向上に有効な一方、寸法変化、エッジの丸まり、メディア残り、処理面の粗さには注意が必要です。目的に応じて研磨材、粒度、圧力、マスキング条件を適切に選定することが重要です。

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