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Quenching
焼入れ(やきいれ)
解説:
鋼を高温(A1変態点以上)に加熱した後、急冷することで硬化させる熱処理。焼入れにより、鋼の硬度をHRC50〜65程度まで高めることができ、耐摩耗性が大幅に向上します。ただし、焼入れのままでは脆くなるため、通常は焼戻し(低温加熱)を行って靭性を回復させます。焼入れは、工具、金型、歯車、軸受け、刃物など、硬度と耐摩耗性が必要な部品に不可欠な処理です。焼入れ方法には、全体焼入れ、高周波焼入れ(表面のみ硬化)、浸炭焼入れ(表面のみ浸炭後焼入れ)などがあります。調達担当者は、要求硬度(HRC値)と焼入れ方法、焼入れ深さを仕様書に明記する必要があります。焼入れによる変形を考慮し、焼入れ後の研削代を確保する設計も重要です。
例:
• 金型の焼入れ: プレス金型、射出成形金型の長寿命化
• 歯車の焼入れ: 耐摩耗性と疲労強度の向上
• 軸受けの焼入れ: 転動面の硬度確保
• 工具の焼入れ: 切削工具、パンチ、ダイの硬化
• 高周波焼入れ: シャフトの表面硬化
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