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Quench and Temper Heat Treatment

調質 とは?

調質とは?|強度と靭性を最適化する熱処理(焼き入れ+高温焼き戻し)

調質とは、焼き入れ後に高温で焼き戻しを行い、強度と靭性のバランスを最適化する熱処理です。単なる硬さではなく、実使用に耐える粘り強さと耐久性を重視する部品で広く採用されています。

「調質材」として流通する鋼材も多く、機械構造用部品の標準的な熱処理といえます。


調質の特徴

調質の最大の特長は、強度・靭性・疲労特性のバランスです。

  • 適度な硬度と高い靭性

  • 衝撃・疲労に強い

  • 割れにくく安定した特性

  • 実用部品に最適

高硬度一辺倒ではなく、壊れにくさを重視します。


調質で得られる主な効果

調質処理により、以下の効果が得られます。

  • 引張強さ・耐疲労性向上

  • 衝撃靭性の確保

  • 寸法安定性の向上

  • 長寿命化

シャフトやギアなど、負荷がかかる部品に適しています。


調質の基本工程

一般的な調質工程は以下の通りです。

  1. 焼き入れ(硬化)

  2. 高温焼き戻し(500〜650℃程度)

  3. 空冷または炉冷

焼き戻し温度が特性を左右する最重要条件です。


調質材の硬度目安

  • 一般機械部品:HRC25〜35

  • 高強度用途:HRC35〜45

※材質・寸法・用途により調整されます。


調質が向いている材料

調質は、以下の鋼材で多用されます。

  • S45C、S50C

  • SCM415、SCM420、SCM440

  • 機械構造用炭素鋼・合金鋼

アルミやオーステナイト系ステンレスには適用されません


調質と他熱処理の違い

  • 調質強度と靭性のバランス重視

  • 焼き入れのみ高硬度だが脆い

  • 焼きなまし軟化・加工性重視

使用条件に応じた選定が重要です。


調質処理時の注意点

調質では、以下の点に注意が必要です。

  • 焼き戻し条件の管理

  • 寸法変化・歪み

  • 後加工余裕の確保

荒加工→調質→仕上げ加工が基本工程となります。


調質の主な用途

  • シャフト・軸

  • ギア・歯車

  • ボルト(高強度)

  • 機械構造部品

耐久性と信頼性が求められる分野で使用されています。


まとめ

調質は、焼き入れと高温焼き戻しを組み合わせ、鋼材の性能を実用レベルに最適化する熱処理です。高い強度と粘り強さを両立できるため、機械部品の標準的な熱処理として広く採用されています。

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