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PMI in Model-Based Definition (MBD)

PMIとは?

PMIとは?|3Dモデルに設計情報を直接持たせるための注記情報


PMIとは、**Product Manufacturing Information(製品製造情報)**の略で、3D CADモデル上に直接付与される、寸法・公差・幾何公差・注記などの設計情報を指します。2D図面に記載していた情報を3Dモデルへ集約し、設計・加工・検査をデータで一貫させるための要素です。


PMIの役割

PMIは、3Dモデルを「形状データ」から「製品定義そのもの」へ進化させる役割を担います。

  • 寸法・公差の明確化

  • 幾何公差(GD&T)の指示

  • 基準面・基準軸の定義

  • 表面粗さ・仕上げ指示

  • 製造・検査向け注記

図面で行っていた指示を3D上で完結させます。


PMIが注目される理由

PMIが重要視されている背景には、次の課題があります。

  • 3Dモデルと2D図面の不整合

  • 図面の読み違いによる加工ミス

  • 設計変更時の図面修正工数

  • CAM・検査とのデータ断絶

PMIにより、「モデルを見れば全て分かる」状態を実現できます。


PMIに含まれる主な情報

PMIとして3Dモデルに付与される情報には、以下があります。

  • 寸法・寸法公差

  • 幾何公差(位置度・平面度など)

  • 基準記号

  • 表面粗さ

  • 注記・特記事項

  • 材質・熱処理(運用による)

設計意図を立体的かつ明確に伝達できます。


PMIと2D図面の違い

  • 2D図面平面図を見て情報を解釈

  • PMI付き3Dモデル形状と指示を同時に確認

特に複雑形状では、解釈違いのリスクが大幅に低減します。


PMIとMBDの関係

  • PMI3Dモデルに付与される具体的な設計情報

  • MBD(モデルベース定義)PMIを含む3Dモデルを“正”とする考え方・運用

PMIは、MBDを成立させるための中核要素です。


PMIが加工・検査に与えるメリット

PMIが正しく運用されると、以下の効果があります。

  • CAMでの加工条件設定が明確

  • 工程設計の手戻り削減

  • 検査基準の可視化

  • 自動検査・測定との親和性向上

  • 図面レス運用への移行が容易

設計意図がそのまま製造・検査へ伝わります。


PMI運用時の注意点

  • 表示ルール・記載ルールの統一

  • PMIの過不足(多すぎ・少なすぎ)

  • Viewer(閲覧環境)の整備

  • 外注先の対応可否確認

  • 2D図面併用の判断基準

「付ければよい」ではなく、運用設計が重要です。


PMIが向いているケース

  • 図面レス・MBD運用

  • 3Dデータ加工

  • 5軸加工・複雑形状

  • 設計変更が多い製品

  • 内製CAM・内製検査が可能な環境


PMI導入の実務ポイント

  • 基準面・基準軸を最優先で定義

  • 公差は機能上必要な最小限に

  • CAM・検査での表示確認

  • 外注先と事前に読み方を共有

  • 段階導入(重要部位から)

まずは「2D図面の置き換え」ではなく「補完」から始めるのが現実的です。


まとめ

PMIは、3Dモデルに設計意図と製造情報を直接持たせるための重要な注記情報です。MBD・図面レス・3Dデータ加工を実現するうえで、欠かせない中核技術といえます。

正しく設計・運用されたPMIは、解釈違いのない、速くて強いものづくりを支えます。

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