Plasma Nitriding Process
プラズマ窒化とは?
プラズマ窒化とは?|精密制御で歪みを極小化する高精度表面改質処理
プラズマ窒化とは、真空中で窒素ガスをプラズマ化し、その活性窒素を鋼材表面に拡散浸透させる表面改質処理です。イオン窒化とも呼ばれ、処理条件を精密に制御できるため、歪みや寸法変化を極限まで抑えられるのが最大の特長です。
高精度部品や高付加価値部品で多く採用されています。
プラズマ窒化の特徴
プラズマ窒化の最大の特長は、均一で制御性の高い窒化層を形成できる点です。
歪み・寸法変化が極めて小さい
化合物層の制御が可能
複雑形状でも均一処理
環境負荷が比較的低い
精密部品に最適な窒化処理です。
プラズマ窒化で得られる主な効果
プラズマ窒化処理により、以下の効果が得られます。
表面耐摩耗性の向上
疲労強度の向上
焼付き・かじり防止
表面耐食性の向上(条件による)
内部特性を保ったまま、表面性能のみを強化できます。
プラズマ窒化の基本工程
一般的なプラズマ窒化工程は以下の通りです。
真空炉内で減圧
プラズマ発生(窒素ガス)
加熱・拡散処理
徐冷
急冷工程がなく、内部応力の増加がほとんどありません。
プラズマ窒化処理後の表面特性(目安)
表面硬度:HV900〜1200程度
硬化層深さ:0.05〜0.6mm程度
外観:灰色〜濃灰色
寸法変化:極小
※処理条件・材質により変動します。
プラズマ窒化が向いている材料
プラズマ窒化は、以下の鋼材で特に効果を発揮します。
窒化鋼
SCM系合金鋼
工具鋼(SKD11、SKD61 など)
ステンレス鋼(マルテンサイト系)
炭素鋼でも可能ですが、窒化適性の確認が重要です。
プラズマ窒化と他窒化処理の違い
プラズマ窒化高精度・低歪み・制御性重視
ガス窒化・ガス軟窒化量産性・コスト重視
塩浴軟窒化短時間・量産向け
用途・精度要求により使い分けます。
プラズマ窒化処理時の注意点
プラズマ窒化では、以下の点に注意が必要です。
処理コストが比較的高い
炉サイズ・形状制限
材質ごとの条件最適化が必要
精度要求とコストのバランスが重要です。
プラズマ窒化の主な用途
精密シャフト
金型部品
摺動部品
半導体装置部品
高精度機械部品
歪みを極力避けたい部品で多用されています。
まとめ
プラズマ窒化は、歪み・寸法変化を最小限に抑えながら、表面硬度・耐摩耗性・耐疲労性を高精度に付与できる表面改質処理です。高精度・高信頼性が求められる部品において、最もコントロール性の高い窒化処理といえます。
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