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Phosphorus-Deoxidized Copper (DHP Copper)

リン脱酸銅とは?

リン脱酸銅とは?|溶接性と加工性に優れた実用銅材

リン脱酸銅は、製錬時にリン(P)を添加して脱酸処理を行った純銅系材料です。JIS規格では C1220 や C1201 が代表的で、微量のリンを含有することで、溶接性・ろう付け性を向上させています。

配管材や熱交換器など、接合工程を伴う用途で多く使用される実用性の高い銅材です。


リン脱酸銅の特徴

リン脱酸銅の最大の特徴は、溶接性・ろう付け性に優れている点です。タフピッチ銅(C1100)で問題となる水素脆化が起こりにくく、ガス溶接やろう付けを安心して行えます。

また、耐食性や加工性も良好で、配管用途に適したバランスの取れた材料です。


リン脱酸銅の性質

リン脱酸銅は、純銅に近い性質を持ちながら、微量のリンによって酸化物の影響を抑えています。延性・展性に優れ、曲げ加工や拡管加工が容易です。

一方で、リンの影響により、電気伝導率はC1100やC1020より低下するため、電気用途にはあまり向きません。


リン脱酸銅と他銅材との違い

  • C1100(タフピッチ銅)高導電性・汎用材だが、水素脆化のリスクあり

  • C1020(無酸素銅)最高クラスの導電性・真空用途向け

  • リン脱酸銅(C1220など)溶接・ろう付け性重視、配管用途向け

用途に応じた使い分けが重要です。


リン脱酸銅の加工時の注意点

リン脱酸銅は比較的柔らかく、切削加工ではバリが出やすい材料です。切れ味の良い工具を使用し、適切な切削条件を設定することで安定した加工が可能です。

また、電気伝導率が低いため、導電部品として使用する場合は材質選定に注意が必要です。


リン脱酸銅の主な用途

  • 給排水・空調配管

  • 熱交換器

  • 冷凍・空調機器部品

  • ろう付け構造部品

  • 一般工業用配管

接合信頼性が求められる分野で多く使用されています。


まとめ

リン脱酸銅は、溶接性・ろう付け性に優れた実用銅材です。電気用途には不向きですが、配管や熱交換用途では非常に扱いやすく、信頼性の高い材料選択となります。

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