Phosphor Bronze (C5191 / C5210)
リン青銅 とは?
リン青銅とは?|ばね性・耐摩耗性に優れた銅合金
リン青銅は、銅(Cu)にスズ(Sn)とリン(P)を添加した銅合金です。青銅系材料の中でも、強度・ばね性・耐摩耗性・耐食性のバランスに優れることから、電気部品・機械部品の分野で広く使用されています。
JIS規格では C5191、C5210 などが代表的なリン青銅材です。
リン青銅の特徴
リン青銅の最大の特徴は、優れたばね特性と耐久性です。
繰り返し荷重に強い
摩耗しにくい
形状復元性(スプリング性)が高い
そのため、接点部品や摺動部品など、信頼性が求められる部位に多く採用されています。
リン青銅の性質
リン青銅は、純銅や黄銅に比べて強度と硬さが高い材料です。リンの添加により脱酸効果があり、組織が安定し、耐疲労性が向上します。
一方で、以下の特徴もあります。
電気 伝導率は純銅や黄銅より低い
切削加工性は快削黄銅より劣る
板ばね用途では加工硬化の影響を受けやすい
非磁性で、一般環境下での耐食性は良好です。
リン青銅と他銅合金との違い
黄銅(C2600、C3604など)加工性・コスト重視
リン青銅(C5191、C5210)ばね性・耐摩耗性・信頼性重視
無酸素銅・タフピッチ銅導電性重視
用途によって、銅合金を明確に使い分ける必要があります。
リン青銅の加工時の注意点
リン青銅は加工硬化しやすいため、曲げ加工や打ち抜き加工では割れ対策が重要です。必要に応じて焼鈍(アニール)工程を挟むことで、成形性を安定させることができます。
切削加工では、工具摩耗が進みやすいため、切削条件や工具材質の選定が重要です。
リン青銅の主な用途
ばね・接点部品
コネクタ・端子
摺動部品
ギア・ブッシュ
電気・電子部品
耐久性と信頼性が求められる分野で広く使用されています。
まとめ
リン青銅は、ばね性・耐摩耗性・耐疲労性に優れた高信頼性の銅合金です。加工性や導電性よりも、機械的性能と長期安定性を重視する用途において、非常に有効な材料選択となります。
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