Parallel Pin / Dowel Pin
平行ピンとは?
平行ピンとは?|位置決めとズレ防止に使われる基準ピン
平行ピンとは、外径が全長にわたって一定(平行)に加工された円柱状のピンで、主に部品同士の位置決め・再現性確保・ズレ防止を目的として使用されます。ボルトのように締結力を生む部品ではなく、位置を正確に決めるための基準部品です。
平行ピンの役割
平行ピンは、次の役割を担います。
部品同士の正確な位置決め
組立時の再現性確保
せん断力の受け持ち
ボルト締結部のズレ防止補助
「締める」のではなく「合わせる」ための部品です。
平行ピンの基本構造
形状:円柱状
外径:全長で一定
端面:面取りあり
材質:鋼・ステンレスなど
外径精度が高く、はめあい公差(しまりばめ・中間ばめ)で使用されます。
平行ピンの特徴
高い位置決め精度
公差管理された外径
繰返し組立でもズレにくい
せん断力に強い
ボルトに頼らず荷重を分散
位置ズレ防止に有効
構造がシンプル
小型・低コスト
信頼性が高い
平行ピンのメリット
高精度な位置決めが可能
再現性が高い
組立品質の安定
構造が簡単でトラブルが少ない
平行ピンのデメリット・注意点
脱着が困難な場合がある
穴加工精度が要求される
調整代がない
斜め挿入でかじりの恐れ
設計段階で脱着方法まで検討することが重要です。
平行ピンとテーパーピンの違い
平行ピン・高い位置決め精度・再現性重視・分解頻度が低い箇所向き
テーパーピン・自己位置決め性・抜き差し容易・調整・分解向き
用途で使い分けます。
材質・表面処理
炭素鋼
ステンレス鋼
表面処理例:
焼入れ品
無処理
メッキ品(用途限定)
耐摩耗性・耐食性を考慮して選定します。
平行ピンの主な用途
治具・金型
機械装置の位置決め
フレーム組立
精密機構部
繰返し組立が必要な構造
精度を要求される機構の基本部品です。
使用時の注意点
穴径公差の厳守
はめあい区分(しまりばめ等)の明確化
圧入方向の指定
抜き取り用構造の検討
特に、メンテナンス性を無視した圧入設計はトラブルの原因になります。
よくあるトラブル
圧入過多による母材割れ
抜け止 め不足
穴精度不足によるガタ
斜め挿入によるかじり
多くは、穴加工精度と設計配慮不足が原因です。
まとめ
平行ピンは、部品同士を正確な位置関係で固定するための非常に重要な基準部品です。締結力は持ちませんが、位置決め精度・再現性・せん断耐力の面でボルトを補完する役割を果たします。
使用目的・分解頻度・加工精度を正しく整理し、はめあい・材質・脱着方法を適切に設計することが、装置品質と保全性の向上につながります。
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