Nylon Insert Lock Nut
ナイロンナットとは?
ナイロンナットとは?|樹脂リングで緩みを防ぐ代表的な緩み止めナット
ナイロンナットとは、ナット内部にナイロン(樹脂)リングを組み込んだ緩み止め機能付きナットです。一般には「ナイロンロックナット」とも呼ばれ、振動や衝撃が加わる環境でもナットの回転(緩み)を抑制できることから、機械・装置・車両・設備など幅広い分野で使用されています。
ナイロンナットの役割
ナイロンナットは、次の役割を担います。
振動・衝撃によるナットの緩み防止
締結軸力の長期維持
増し締め・点検工数の削減
締結部の安全性向上
「摩擦力で緩みを止める」のが最大の特徴です。
ナイロンナットの基本構造
外形:六角形
内部:金属ねじ+ナイロンリング
ナイロン部はねじ山より内径が小さい
ボルトをねじ込む際、ナイロンリングが弾性変形し、強い摩擦抵抗を発生させることで、ナットの自転を防止します。
ナイロンナットの特徴
高い緩み止め効果
振動環境に強い
簡単な構造で高い効果
施工が容易
通常の六角ナットと同様に締結可能
特別な工具不要
比較的低コスト
他のロックナットより導入しやすい
ナイロンナットのメリット
緩み止め効果が高い
構 造がシンプル
作業性が良い
多くの規格サイズが存在
ナイロンナットのデメリット・注意点
高温環境に弱い(ナイロンの耐熱限界あり)
再使用回数に制限がある
締結トルクが通常ナットより高くなる
ナイロ ン部の劣化で保持力低下
高温・高荷重・重要保安部位では要注意です。
ナイロンナットと他の緩み止めナットの違い
ナイロンナット・樹脂摩擦式・低~中温・振動環境向き
金属ロックナット・金属変形式・高温・高信頼用途向き
ダブルナット・施工管理依存・低コスト
使用温度と信頼性要求で使い分けます。
ナイロンナットの主な用途
産業機械
搬送装置
自動化・省力化設備
車両・二輪車部品
振動が発生する締結部
振動があるが高温ではない箇所の定番ナットです。
材質・ 表面処理
ナット本体:炭素鋼、ステンレス鋼
ナイロン部:工業用ナイロン
表面処理例:
ユニクロ
クロメート
ステンレス無処理
耐食性・屋内外条件に応じて選定します。
使用時の注意点(重要)
使用温度の上限確認(一般に約100℃前後)
再使用可否の管理(摩耗・劣化確認)
規定トルクでの締結
ナイロン部の損傷確認
特に、一度外したナイロンナットの再使用は慎重に判断する必要があります。
よくあるトラブル
高温使用による緩み
再使用による保持力不足
トルク不足による初期緩み
ナイロン部破損
多くは、使用条件の見落とし・再使用判断ミスが原因です。
まとめ
ナイロンナットは、構造がシンプルで高い緩み止め効果を持つ、代表的なロックナットです。一方で、耐熱性と再使用性には明確な制限があります。
振動の有無・使用温度・再使用条件を正しく整理し、金属ロックナットや他の緩み止め方法と適切に使い分けることが、締結品質と安全性を高めます。
お見積り・ご相談は今すぐ!
24時間365日受付
