解説:

製品を機能や部品の単位（モジュール）に分割し、モジュールを組み合わせることで多様な製品バリエーションを実現する設計手法。モジュール設計により、共通部品の使用率が高まり、部品点数の削減、在庫の削減、設計工数の削減が実現できます。また、一部のモジュールのみを変更することで、カスタマイズや派生モデルの開発が容易になります。自動車、家電、産業機械など、多品種展開が必要な製品で広く採用されています。調達担当者にとって、モジュール設計された製品は、共通部品の大量調達によるコストメリットと、カスタム部品の柔軟な対応の両立が可能になります。サプライチェーン全体の効率化にも貢献します。

例:

• 自動車のプラットフォーム: 複数車種で共通のシャシー・パワートレイン

• 産業機械のユニット化: 標準ユニットの組み合わせによるカスタマイズ

• 電子機器の基板モジュール: 機能別基板の組み合わせ

• 建築用プレハブ: 標準モジュールの組み合わせ

• 工作機械のオプション: 基本機能と追加オプションの組み合わせ