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Misfeed Detection Sensor

ミス検知センサー

ミス検知センサーとは、プレス加工、搬送装置、自動組立機、ロボット設備などで、加工や搬送の異常を検出するためのセンサーです。


特にプレス加工では、材料送りミス、ワーク位置ズレ、抜きカス詰まり、製品残り、二枚送り、異物混入などが発生すると、金型破損や製品不良につながります。

ミス検知センサーは、こうした異常を早期に検出し、プレス機や設備を停止させる役割を持ちます。


製造現場では「ミス検」「ミスフィード検知」「金型保護センサー」「異常検知センサー」と呼ばれることもあります。



■ミス検知センサーの基本情報


項目

内容

分類

異常検知センサー・設備保護センサー

英語表記

Misfeed Detection Sensor / Error Detection Sensor

主な用途

材料送り確認、ワーク有無検知、製品排出確認、金型保護

使用設備

プレス機、順送金型、搬送装置、自動組立機、ロボット設備

主な検出対象

位置ズレ、二枚送り、抜きカス、製品残り、異物、未加工

主なセンサー

光電センサー、近接センサー、リミットスイッチ、変位センサー、荷重センサー

注意点

取付位置、検出タイミング、誤検知、油・粉塵・振動対策


■ミス検知センサーの役割


ミス検知センサーの役割は、加工異常を検出し、設備停止や警報出力によってトラブルを防ぐことです。


プレス加工では、1回の送りミスでもパンチとダイが材料のない位置やズレた位置に当たり、金型が破損する可能性があります。


また、抜きカスが金型内に残ったまま次ショットを行うと、打痕、パンチ折損、ダイ欠けなどにつながります。


◆ミス検知センサーを設置することで、異常発生時に機械を止め、金型破損、不良品流出、設備停止時間の長期化を防ぎやすくなります。



■ミス検知センサーの主な種類


種類

内容

光電センサー

光の遮断・反射でワーク有無や位置を検出する

近接センサー

金属の有無や接近を非接触で検出する

リミットスイッチ

ワークや機構部品が接触したことを検出する

ファイバーセンサー

狭い場所や微小部品の検出に使いやすい

変位センサー

高さ、浮き、位置ズレ、送り量を数値で検出する

荷重センサー

圧入、かしめ、打ち抜き荷重の異常を検出する

画像センサー

形状、向き、欠品、位置ズレを画像で判定する


■ミス検知センサーの主な検出内容


検出内容

目的

材料送りミス

順送プレスで送りピッチのズレを検出する

二枚送り

材料やワークが重なって供給された状態を検出する

ワーク有無

加工位置にワークがあるか確認する

製品排出確認

加工後の製品が金型内に残っていないか確認する

抜きカス詰まり

スクラップ残りによる金型破損を防ぐ

位置ズレ

ワークのセット不良や搬送ズレを検出する

異物混入

金型内や治具上の異物を検出する


■ミス検知センサーのメリット


メリット

内容

金型破損を防ぎやすい

送りミスや製品残りを検出し、異常時に停止できる

不良流出を抑えられる

加工ミスやセットミスを早期に発見できる

設備停止リスクを低減できる

大きな破損になる前に異常を検知できる

自動化品質が安定する

人の目視確認に頼らず、連続運転しやすい

原因追跡がしやすい

異常信号を記録すれば、トラブル解析に活用できる


■ミス検知センサーのデメリット


ミス検知センサーのデメリットは、設置や調整が不適切だと誤検知や検知漏れが発生することです。


検出範囲が狭すぎると異常を見逃し、広すぎると正常品まで異常と判断してしまう場合があります。


また、油、粉塵、切粉、振動、照明変化、ワークの反射率などによって検出が不安定になることもあります。


◆検出したい異常に対して、センサー種類、取付位置、判定タイミング、しきい値を適切に設定することが重要です。



■プレス加工でのミス検知


プレス加工では、ミス検知センサーは金型保護に欠かせない要素です。


順送プレスでは、材料送りが1ピッチずれるだけで、次工程のパンチ位置と材料位置が合わなくなります。そのまま加工すると、パンチ折損、ダイ欠け、製品不良が発生する可能性があります。


また、製品や抜きカスが金型内に残った状態で次ショットを行うと、金型内部に異物を挟み込み、重大な破損につながります。


ミス検知センサーは、こうした異常を検出してプレス機を停止させます。



■ミス検知センサーと安全センサーの違い


項目

ミス検知センサー

安全センサー

主な目的

加工ミス・設備異常の検出

作業者の安全確保

検出対象

ワーク、材料、製品、抜きカス、異物

人、手、侵入、扉開放

主な用途

金型保護、不良防止、設備保護

挟まれ防止、侵入検知、安全停止

代表例

光電センサー、近接センサー、変位センサー

ライトカーテン、安全ドアスイッチ、安全レーザースキャナ

停止目的

設備・品質トラブル防止

人身事故防止


ミス検知センサーは品質と設備保護、安全センサーは作業者保護を目的とします。どちらも重要ですが、役割は異なります。



■ミス検知センサーで発生しやすい不具合


ミス検知センサーで発生しやすい不具合には、誤検知、検知漏れ、センサー位置ズレ、ケーブル断線、油汚れ、粉塵付着、振動による設定ズレがあります。


  • 光電センサーでは、レンズの汚れやワーク表面の反射によって検出が不安定になる場合があります。


  • 近接センサーでは、検出距離や金属材質の違いによって反応が変わることがあります。


◆量産現場では、センサー自体の点検だけでなく、検出対象のばらつきや金型内の環境変化も含めて管理することが重要です。



■ミス検知センサーの注意点


ミス検知センサーでは、何を検出したいのかを明確にすることが重要です。


材料の有無を見たいのか、送り量を見たいのか、製品排出を見たいのか、抜きカス残りを見たいのかによって、最適なセンサーは変わります。


また、

◆センサー信号をどのタイミングで判定するかも重要です。

プレスの上死点、下死点、材料送り完了時、製品排出後など、設備動作に合わせた判定タイミングを設定しないと、正常動作でも異常と判断されることがあります。



■図面・設備検討で注意すべきこと


設備や金型を設計する際は、ミス検知センサーの取付スペース、配線ルート、保護カバー、メンテナンス性を考慮します。


金型内にセンサーを設置する場合は、油、抜きカス、振動、衝撃から守る構造が必要です。

また、センサーが壊れた場合に交換しやすい位置に配置することも重要です。


発注時には、検出対象、検出精度、判定タイミング、異常時の停止方法、警報表示、履歴記録の有無を明確にしておくと、設備トラブルを防ぎやすくなります。



■まとめ


ミス検知センサーとは、プレス加工や自動化設備で、材料送りミス、ワーク位置ズレ、製品残り、抜きカス詰まり、異物混入などを検出するためのセンサーです。


金型破損、不良品流出、設備停止トラブルを防ぐために重要で、順送プレスや自動組立機、搬送設備で広く使われます。


高品質な生産を行うには、検出対象に合ったセンサーを選び、取付位置、検出タイミング、しきい値、メンテナンス性を適切に設計することが重要です。

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