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Micrometer

マイクロメーター

イクロメーターとは、部品の外径・厚み・内径・深さなどを高精度に測定するための精密測定器です。

金属加工、旋盤加工、研削加工、精密部品加工、検査工程など、厳しい寸法公差が求められる現場で広く使用されています。


ノギスが汎用的な寸法確認に向いているのに対し、マイクロメーターはより高精度な測定に適しています。


一般的なノギスの最小読取値が0.05mmや0.01mm程度であるのに対し、マイクロメーターは0.01mm、デジタル式では0.001mm単位で測定できるものもあります。そのため、仕上げ加工後の寸法確認や、公差の厳しい部品検査に欠かせない測定器です。



■マイクロメーターの基本構造

部位

役割

アンビル

ワークを受ける固定側の測定面

スピンドル

回転して前後に動く可動側の測定面

フレーム

測定器全体を支える本体部分

スリーブ

基準目盛が刻まれている部分

シンブル

回転させて寸法を読み取る部分

ラチェットストップ

一定の測定圧で測るための機構

クランプ

測定値を固定するための機構

マイクロメーターは、ねじの回転運動を直線運動に変換する仕組みを利用しています。シンブルを回すことでスピンドルが少しずつ移動し、ワークをアンビルとスピンドルで挟み込んで寸法を測定します。



■マイクロメーターで測定できる項目

測定項目

使用するマイクロメーター

主な用途

外径・厚み

外側マイクロメーター

丸棒、シャフト、板厚、ブロック寸法

内径

内側マイクロメーター

穴径、筒内径、溝幅

深さ

デプスマイクロメーター

穴深さ、段差、溝深さ

歯厚

歯厚マイクロメーター

歯車の歯厚測定

管厚

管用マイクロメーター

パイプやチューブの肉厚測定

溝・特殊形状

特殊マイクロメーター

狭い溝、V溝、ねじ部など

最も一般的なのは外側マイクロメーターで、シャフト外径、板厚、加工面間の寸法確認などに使用されます。測定対象に合わせて、内側用、深さ用、歯厚用、ねじ用など、さまざまな専用タイプがあります。



■マイクロメーターの主な種類

種類

特徴

向いている用途

外側マイクロメーター

外径や厚みを測る標準タイプ

旋盤加工品、研削品、板厚測定

内側マイクロメーター

内径や内側寸法を測る

大径穴、筒形状、内幅測定

デプスマイクロメーター

深さや段差を測る

穴深さ、溝深さ、段差寸法

デジタルマイクロメーター

測定値を数値表示

読み間違い防止、検査効率向上

ダイヤルマイクロメーター

ダイヤルで差分を読み取りやすい

比較測定、量産検査

ポイントマイクロメーター

測定面が細く尖っている

溝底、狭小部、特殊形状

用途に合わないマイクロメーターを使用すると、正確な測定ができない場合があります。測定する寸法の種類、ワーク形状、必要精度に応じて適切なタイプを選定することが重要です。



■マイクロメーターのメリット


マイクロメーターの最大のメリットは、高精度な寸法測定ができることです。


ノギスよりも測定面が安定しており、一定の測定圧で測れるため、外径や厚みの精密確認に向いています。


特に旋盤加工後のシャフト径、研削加工後の仕上げ寸法、精密プレートの厚み測定などで効果を発揮します。


また、ラチェットストップを使用することで、測定者による力加減のばらつきを抑えることができます。測定圧が一定になるため、再現性の高い測定が可能です。


◆デジタル式であれば、測定値の読み取りミスを減らし、検査記録の作成にも役立ちます。



■マイクロメーター使用時の注意点


マイクロメーターは高精度な測定器であるため、取り扱いには注意が必要です。


  • 測定面に切粉、油分、汚れ、バリが付着していると、わずかな異物でも測定値に影響します。

       ↓

    測定前には、ワークと測定面を清掃し、ゼロ点を確認することが重要です。


  • 強く締め付けすぎると、ワークや測定器に負荷がかかり、正しい測定値が得られません。

       ↓

    測定時はラチェットストップを使用し、一定の測定圧で測ることが基本です。


  • フレーム部分を手で長時間握ると、体温による熱膨張で測定値が変化する可能性がある

       ↓

    高精度測定では断熱カバーを持つ、測定環境になじませるなどの配慮が必要です。



■ノギスとの違い

比較項目

マイクロメーター

ノギス

主な用途

高精度な外径・厚み測定

外径・内径・深さ・段差の汎用測定

測定精度

高い

マイクロメーターより低い

測定範囲

測定範囲が限定される

比較的広い範囲を測れる

汎用性

用途別に使い分けが必要

1本で多用途に使える

測定スピード

やや時間がかかる

素早く測定しやすい

向いている場面

仕上げ寸法、厳しい公差確認

加工途中の簡易確認、現場測定

ノギスは現場で素早く寸法を確認する測定器、マイクロメーターはより高精度に寸法を保証する測定器と考えると分かりやすいです。加工中の大まかな確認にはノギス、最終寸法や厳しい公差の確認にはマイクロメーターを使用するのが一般的です。



■製造現場での活用例

活用場面

使用例

旋盤加工

シャフト外径、段付き軸、ピン径の測定

研削加工

仕上げ外径、平行面間寸法、厚みの確認

フライス加工

ブロック寸法、プレート厚み、溝幅の確認

板金加工

板厚、薄板寸法の確認

受入検査

購入部品や材料寸法の確認

出荷検査

図面公差内に入っているかの最終確認

マイクロメーターは、特に「あと数ミクロン」「あと0.01mm」といった微調整が必要な仕上げ工程で重要です。加工精度を数値で確認し、品質保証につなげるための基本的な測定器といえます。



■SEO向けまとめ


マイクロメーターとは、外径・厚み・内径・深さなどを高精度に測定する精密測定器です。


ノギスよりも高い精度で寸法を確認できるため、旋盤加工、研削加工、精密部品加工、検査工程で広く使用されています。


一定の測定圧で測れるため再現性が高く、厳しい寸法公差の確認に適しています。一方で、測定範囲や用途はノギスより限定されるため、測定対象に応じて外側用、内側用、デプス用などを使い分けることが重要です。

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