Maximum Peak-to-Valley Height
Ryとは?
Ryとは?|表面粗さの「最大値」を表す指標(最大粗さ)
Ry(アールワイ)とは、表面粗さを評価する指標の一つで、評価長さ内における最も高い山と最も深い谷との差(最大値)を表したものです。JIS B 0601(旧規格)で定義されており、表面の最悪値(ピーク・キズ)を把握するための指標として使われてきました。
現在の規格では使用頻度は低下していますが、旧図面や古い仕様書では今も見かける指標です。
Ryの基本的な意味
Ryは、評価区間内での最大高さ差そのものを示します。
数値が小さいほど表面はなめらか
数値が大きいほど深いキズ・大きな段差が存在
平均値ではなく、一番悪い箇所を評価するのが特徴です。
Ryの特徴
Ryには、以下のような特徴があります。
局所的な深いキズを確実に反映
表面の「最悪状態」を把握できる
数値がばらつきやすい
再現性が低くなりやすい
そのため、品質管理指標としては扱いが難しい面があります。
RyとRa・Rzの違い
Ra(算術平均粗さ)表面全体の平均的ななめらかさ
Rz(最大高さ:ISO)複数区間の山谷差を平均化
Ry(最大粗さ)1区間の最大山谷差(最悪値)
Ryは、最も厳しい評価になる傾向があります。
なぜRyは使われなくなったのか
Ryは以下の理由から、現在では非推奨・補助的な扱いとなっています。
測定値のばらつきが大きい
加工条件のわずかな差に影響されやすい
国際規格(ISO)で主流でない
現在は、RaやISO方式Rzへの置き換えが一般的です。
図面でのRy表記例
Ry 25
Ry 12.5
旧図面では、Raと併記されているケースもあります。
Ry指定時の注意点
Ryを扱う際は、以下に注意が必要です。
現行規格では原則使用しない
旧図面の場合はRa・Rzへの読み替えを検討
数値だけで加工条件を判断しない
加工業者と評価方法を必ず共有する
解釈違いが品質トラブルにつながりやすい指標です。
Ryが使われていた主な用途
旧設備向け部品
金型・治具部品
古い摺動部設計
社内独自規格品
現在は、新規設計での使用は推奨されません。
まとめ
Ryは、表面粗さの中で最も厳しい「最大値」を評価する指標ですが、ばらつきが大きく、国際的にも主流ではないため、現在はRaやRzへの置き換えが基本となっています。
旧図面を扱う場合は、Ryの意味を正しく理解した上で再定義することが重要です。
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