解説:

製品を大量に生産すること。量産では、専用設備・専用治具の導入、作業の標準化、自動化により、製品単価を大幅に削減できます。金属加工における量産は、一般的に月産数百個以上、年間数千個以上の生産規模を指します。量産に適した加工方法は、プレス加工、ダイカスト、射出成形など、初期投資（金型費用）が高いが単価が安い方法です。調達担当者は、試作・小ロット生産と量産で異なる加工業者を選定することが一般的です。量産移行時には、生産技術の確立、品質管理体制の構築、安定供給体制の確保が重要になります。また、需要変動に対応できる生産能力の余裕も考慮する必要があります。

例:

• 自動車部品の量産: 月産数万個レベルのプレス部品

• 電子機器筐体の量産: ダイカストやプレスによる大量生産

• ファスナー類の量産: ボルト・ナットの大量生産

• 家電部品の量産: 射出成形やプレスによる量産

• 建材の量産: アルミサッシなどの大量生産