Hardness Indentation
圧痕とは?
圧痕とは?|押し付け荷重によって残る凹み形状の表面欠陥
圧痕(あっこん)とは、工具・治具・ボルト・測定子などが押し付けられることで、材料表面に残る凹み状の跡のことです。打痕が「衝突」による欠陥であるのに対し、圧痕は静的または準静的な荷重による押し付けが原因となります。
外観不良だけでなく、摺動性・密封性・疲労強度に影響するため注意が必要です。
圧痕が発生する主な原因
治具・チャック・クランプの締め付け過多
ボルト・ナットの座面圧力集中
硬さ試験(ブリネル・ビッカースなど)の測定跡
組立・調整時の押し当て
搬送・保管時の重ね置き荷重
「当てた・締めた・載せた」工程で発生しやすいのが特徴です。
圧痕の特徴
点状または円形・楕円形の凹み
一定方向・一定位置に繰り返し発生
光の反射で目立つ(外観部)
表面処理後に強調される場合がある
衝突キズと異なり、形状が比較的きれいに残る傾向があります。
圧痕が引き起こす問題
外観品質の低下
摺動抵抗の増加・引っ掛かり
シール面の密封不良
応力集中による疲労寿命低下
再加工・廃棄によるコスト増
機能面に直結する部位では不良扱いになることが多い欠陥です。
圧痕と打痕の違い
圧痕:押し付け荷重による凹み(締結・固定・測定)
打痕:衝突・落下による凹みや変形
原因が異なるため、対策も異なります。
圧痕対策の実務ポイント
工程・治具対策
接触部に樹脂・ゴムなどの緩衝材を使用
面接触化(点接触を避ける)
締結トルクの適正管理
硬度差を考慮した治具設計
設計・図面での配慮
外観重要部・機能面の明確化
圧痕不可部位の指定
面取り・R付与による耐性向上
「押さえる前提」で設計することが重要です。
図面・調達時の注意点
硬さ試験跡の可否を明記
治具圧痕の許容・不可を明確化
表面処理後の外観基準を共有
締結・固定方法の事前確認
工程起因のため、事前合意が重要です。
圧痕が問題になりやすい部位
外観面・意匠面
摺動面・ガイド面
シール接触面
軟質材(アルミ・銅・樹脂)
表面処理品(アルマイト・メッキ)
まとめ
圧痕は、押し付け荷重によって生じる代表的な取り扱い・工程起因の表面欠陥です。治具設計・締結管理・図面指示を適切に行うことで、外観品質と機能信頼性を確実に守ることができます。
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