Gray Cast Iron
ネズミ鋳鉄とは?
ネズミ鋳鉄とは?|加工性とコストに優れた鋳鉄材料
ネズミ鋳鉄は、黒鉛が片状(フレーク状)に分布した鋳鉄材料で、JIS規格では「FC材」として分類されます。破断面が灰色に見えることから「ねずみ鋳鉄」と呼ばれ、古くから機械部品や鋳物製品に広く使用されてきました。
加工性とコストのバランスに優れており、量産性が高いことから、現在でも多くの産業分野で利用されています。
ネズミ鋳鉄の特徴
ネズミ鋳鉄の最大の特徴は、切削加工がしやすい点です。黒鉛が潤滑剤の役割を果たすため、切削抵抗が小さく、工具摩耗が少ない傾向があります。
また、振動吸収性に優れており、機械のベ ッドやフレームなど、振動を嫌う用途に適しています。一方で、黒鉛が片状であるため、応力集中が起こりやすく、衝撃や引張荷重には弱いという特性があります。
ネズミ鋳鉄の機械的性質
ネズミ鋳鉄は、圧縮強度に優れる一方で、引張強さや靭性は低めです。そのため、割れやすく、衝撃荷重がかかる部品には不向きです。
強度よりも、加工性・振動吸収性・コストを重視する用途に適した材料といえます。
ネズミ鋳鉄と他鋳鉄材との違い
球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)は、黒鉛が球状化されており、ネズミ鋳鉄に比べて強度や靭性が大幅に向上しています。高負荷部品や安全性が求められる部品には、ダクタイル鋳鉄が選定されるのが一般的です。
一方、ネズミ鋳鉄は加工性とコスト面で優れており、用途を限定すれば非常に合理的な材料選択となります。
ネズミ鋳鉄の加工時の注意点
ネズミ鋳鉄は加工しやすい材料ですが、脆性が高いため、薄肉部や角部では欠けや割れに注意が必要です。鋳造段階での肉厚設計や、加工工程での取り扱いに配慮することで、不良の発生を抑えられます。
また、鋳肌のばらつきや内部欠陥を考慮し、仕上げ代を十分に確保することが品質安定につながります。
ネズミ鋳鉄の主な用途
工作機械のベッド・フレーム
ポンプ・バルブ部品
エンジンブロック
一般機械部品
振動吸収性や加工性が求められる用途で多く使用されています。
まとめ
ネズミ鋳鉄は、加工性・振動吸収性・コストに優れた鋳鉄材料です。高強度や耐衝撃性が求められる用途には不向きですが、適切な用途選定を行うことで、非常に効率的な材料選択となります。
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