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Gas Nitrocarburizing Process

ガス軟窒化 とは?

ガス軟窒化とは?|低歪みで耐摩耗性・耐疲労性を向上させる表面改質処理

ガス軟窒化とは、アンモニアなどのガス雰囲気中で鋼材表面に窒素(必要に応じて炭素)を拡散浸透させる表面改質処理です。塩浴を使用しないため、環境負荷を抑えつつ安定した品質管理が可能で、タフトライドやイソナイトと同様に低歪み・短時間で処理できるのが特長です。

量産部品から精密部品まで、幅広く採用されています。


ガス軟窒化の特徴

ガス軟窒化の最大の特長は、歪みを抑えながら表面性能を向上できる点です。

  • 焼き入れを伴わず歪みが小さい

  • 表面硬度が高い

  • 耐摩耗性・耐疲労性の向上

  • 環境負荷が比較的低い

処理条件の再現性にも優れています。


ガス軟窒化で得られる主な効果

ガス軟窒化処理により、以下の効果が得られます。

  • 表面耐摩耗性の向上

  • 疲労強度の向上

  • 焼付き・かじり防止

  • 表面耐食性の向上(後処理併用時)

摺動部や繰り返し荷重部で効果を発揮します。


ガス軟窒化の基本工程

一般的なガス軟窒化工程は以下の通りです。

  1. ガス雰囲気中で加熱・拡散処理

  2. 保持

  3. 徐冷

  4. 必要に応じて酸化処理などの後処理

急冷工程がなく、寸法変化が極小です。


ガス軟窒化処理後の表面特性(目安)

  • 表面硬度:HV700〜1000程度

  • 硬化層深さ:0.1〜0.4mm程度

  • 外観:灰黒色〜黒色

  • 寸法変化:極小

※材質・条件により変化します。


ガス軟窒化が向いている材料

ガス軟窒化は、以下の鋼材で多く使用されます。

  • 炭素鋼(S45C など)

  • 合金鋼(SCM415、SCM420 など)

  • 機械構造用鋼

アルミやオーステナイト系ステンレスには適用できません


ガス軟窒化と塩浴軟窒化の違い

  • ガス軟窒化環境配慮・条件管理しやすい

  • 塩浴軟窒化(タフトライド・イソナイト)処理速度・量産性に優れる

設備・用途・環境要件で選定します。


ガス軟窒化処理時の注意点

ガス軟窒化では、以下の点に注意が必要です。

  • 硬化層は比較的浅い

  • 材質による効果差

  • 後処理の有無で耐食性が変化

使用環境・摩耗形態の確認が重要です。


ガス軟窒化の主な用途

  • シャフト・軸

  • ギア・カム

  • 摺動部品

  • 自動車・産業機械部品

  • 精密量産部品

歪みを嫌う部品で多用されています。


まとめ

ガス軟窒化は、歪みや寸法変化を最小限に抑えながら、耐摩耗性・耐疲労性を向上できる環境配慮型の表面改質処理です。量産性と品質安定性を両立できるため、実用部品に非常に適した処理方法といえます。

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