Flat Head Screw
皿ボルトとは?
皿ボルトとは?|締結後に頭部が出ないフラット仕上げ用ボルト
皿ボルトとは、頭部が円すい形状(皿形)になっているボルトで、相手材にあけた皿穴(皿もみ加工)に頭部を沈めて締結することで、**締結後に頭部が表面から出ない(フラットになる)**のが特長です。
機械の摺動部や外観を重視する箇所、安全性が求められる部位で多用されます。
皿ボルトの役割
皿ボルトは、次の役割を担います。
締結後の表面フラット化
突起の排除による安全性向上
摺動・干渉防止
外観品質の向上
「固定したいが、頭を出したくない」場面に最適なボルトです。
皿ボルトの基本構造
頭部:円すい形(皿形)
駆動部:六角穴(六角レンチ用)が主流
ねじ部:メートルねじ
首下長さ:用途に応じて選定
皿穴の角度(一般的に90°)とボルト頭部角度を一致させることが重要です。
皿ボルトの特徴
表面がフラット
頭部が出っ張らない
可動部・人が触れる部分で有利
位置決め効果
円すい形状により
軽度の位置決め効果あり
省スペース
高さ方向の干渉を回避できる
皿ボルトのメリット
安全性が高い
見た目がすっきり
摺動部でも使用可能
カバー・パネル固定に最適
皿ボルトのデメリット・注意点
皿穴加工が必須
座面が斜面のため、締結力はやや低下
過締結で皿穴が変形しやすい
位置ズレが起きると密着不良
高い軸力が必要な箇所には不向きな場合があります。
皿ボルトとキャップボルトの違い
皿ボルト・頭部が沈む・フラット仕上げ・外観・干渉対策向き
キャップボルト・頭部が出る・高軸力・機械内部の高剛性締結向き
用途で明確に使い分けます。
皿ボルトの主な種類
六角穴付き皿ボルト
最も一般的
六角レンチで締結
プラス皿ボルト
ドライバー使用
軽荷重・薄板向け
トルクス皿ボルト
なめにくい
組立ライン向き
材質・表面処理
炭素鋼
ステンレス鋼
表面処理:黒皮、ユニクロ、クロメート など
耐食性・外観・使用環境で選定します。
皿ボルトの主な用途
機械の摺動部
カバー・パネル固定
ガイド・レール取付
治具・装置外装
人が触れる部位
「引っかかりを絶対に避けたい」箇所の定番ボルトです。
使用時の注意点
皿穴角度とボルト角度の一致
皿穴深さの管理
過締結防止
下地材の強度確認
特に、皿穴加工精度が締結品質を左右します。
よくあるトラブル
頭部が完全に沈まない
皿穴の潰れ・変形
締結力不足による緩み
皿面の偏摩耗
多くは、皿穴加工不良・締結トルク管理不足が原因です。
まとめ
皿ボルトは、締結後に表面をフラットに仕上げ、安全性と外観性を高めるためのボルトです。高軸力用途には向きませんが、干渉防止・安全対策・デザイン性が求められる箇所では不可欠な存在です。
用途・荷重条件・相手材を正しく把握し、適切な皿穴加工とトルク管理を行うことが、トラブル防止と品質向上につながります。
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