top of page

Dimensional Tolerance

公差とは?

公差とは?|寸法の許容範囲を定め、品質とコストを両立させる基準

公差とは、図面に示された基準寸法に対して、製造上許容される寸法のばらつき範囲のことです。加工には必ず誤差が生じるため、公差を設定することで組立性・機能・品質を確保しつつ、過度な加工コストを避けることができます。

機械加工において、公差は設計と製造をつなぐ最重要ルールの一つです。


公差の基本的な考え方

公差は、基準寸法に対して以下のように定義されます。

  • 上限寸法:許される最大寸法

  • 下限寸法:許される最小寸法

  • 公差:上限と下限の差

例:φ20 ±0.01→ 許容範囲:19.99〜20.01mm


公差の種類

寸法公差

長さ・径・厚みなど、数値で指定される公差です。

  • ±表記(例:±0.02)

  • 上下限指定(例:+0.01 / −0.02)


はめあい公差

軸と穴の組み合わせに用いられ、すきま・しまり具合を管理します。

  • すきまばめ

  • 中間ばめ

  • しまりばめ

JISの公差等級(H7、g6など)で指定されます。


幾何公差

形状や位置の精度を管理する公差です。

  • 真円度

  • 平面度

  • 同軸度

  • 平行度

機能保証に重要な公差です。


公差と加工精度の関係

公差が厳しくなるほど、以下の影響が出ます。

  • 加工時間が増える

  • 工程数が増える

  • 検査コストが上がる

  • 不良率が上がりやすい

必要以上に厳しい公差はコスト増の原因になります。


公差設定の考え方(実務ポイント)

公差設定では、以下を意識することが重要です。

  • 機能に本当に必要な精度か

  • 組立・摺動・嵌合に影響するか

  • 一般公差で足りる部分はないか

  • 量産か単品か

「重要部位のみ厳しく、他は緩く」が基本です。


一般公差とは

図面に個別指定がない寸法に適用される、標準的な公差です。JIS B 0405 などで定められており、設計・製造の手間を減らします。

一般公差をうまく使うことで、図面の簡略化とコスト低減が可能です。


公差指定時の注意点

公差指定では、以下に注意が必要です。

  • すべてに厳しい公差を入れない

  • 測定可能な公差か確認する

  • 加工方法(旋盤・研削など)を考慮する

  • 相手部品との関係を意識する

設計・加工・検査の三者視点が重要です。


公差の主な適用例

  • シャフト径・穴径

  • ギア・ベアリング嵌合部

  • 摺動部・回転部

  • 精密位置決め部品

  • 組立基準面

機能に直結する箇所で特に重要です。


まとめ

公差は、製品の機能・品質・コストを左右する極めて重要な設計要素です。必要な精度を見極め、適切な公差を設定することが、良いものづくりへの近道といえます。

お見積り・ご相談は今すぐ!

 24時間365日受付 

bottom of page