Dimensional Tolerance
寸法公差とは?
寸法公差とは?|寸法の許容範囲を定める基本ルール
寸法公差とは、図面に記載された基準寸法に対して、製造上許容される寸法のばらつき範囲のことです。加工誤差を前提に設定され、組立性・機能・品質を確保しながら、過度な加工コストを抑えるための重要な基準です。
機械加工において、最も基本となる公差の考え方です。
寸法公差の基本構成
寸法公差は、以下の要素で構成されます。
基準寸法:図面に示された理想寸法
上限寸法:許される最大寸法
下限寸法:許される最小寸法
公差値:上限と下限の差
例:20 ±0.02→ 許容範囲:19.98〜20.02mm
寸法公差の表記方法
寸法公差は、主に以下の方法で表記されます。
±表記
基準寸法に対して、上下同じ幅で指定します。例:φ10 ±0.01
上下限指定
上限と下限を個別に指定します。例:+0.02 / −0.01
片側公差
一方向のみ許容する指定方法です。例:+0.00 / −0.05
用途に応じて使い分けます。
寸法公差と加工精度の関係
寸法公差が厳しくなるほど、以下の影響があります。
加工時間・工程数が増える
高精度設備が必要になる
検査工数が増える
加工コストが上昇する
必要以上に厳しい寸法公差は、コスト増の原因となります。
寸法公差設定の考え方(実務視点)
寸法公差を設定する際は、以下を意識します。
組立や嵌合に影響するか
機能上、本当に必要な精度か
一般公差で対応できないか
量産か単品か
重要寸法だけを厳しくするのが基本です。
寸法公差と一般公差
図面に個別指定がない寸法には、一般公差が適用されます。一般公差を活用することで、図面の簡略化と製造コストの最適化が可能です。
重要部位のみ個別公差を指定するのが理想です。
寸法公差指定時の注意点
寸法公差指定では、以下に注意が必要です。
加工方法(旋盤・研削など)を考慮する
測定可能な精度か確認する
相手部品との関係を意識する
面取り・R面の影響を考慮する
設計・加工・検査の連携が重要です。
寸法公差の主な適用例
シャフト径・穴径
板厚・幅・高さ
段差寸法
基準距離寸法
組立基準寸法
部品機能に直結する箇所で特に重要です。
まとめ
寸法公差は、製品の品質・機能・コストをバランス良く成立させるための基本ルールです。必要な箇所に必要な精度を与えることで、安定したものづくりと無駄のない設計が実現できます。
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