解説:

切削加工やプレス加工の際に発生する余分な突起物（バリ）を除去する作業。バリは部品の組み付け不良、怪我の原因、製品の外観不良につながるため、除去が必要です。バリ取り方法には、手作業（ヤスリ、ナイフ）、機械加工（バレル研磨、バフ研磨）、化学処理（電解バリ取り）、熱処理（サーマルデバリング）などがあります。バリ取りは単純作業に見えますが、品質と作業効率を両立するには熟練が必要です。近年では、ロボットによる自動バリ取りや、加工段階でバリを最小化する工具・加工条件の工夫も進んでいます。調達担当者は、バリ取りの程度（完全除去、面取り程度など）を図面に明記することで、品質と コストのバランスを最適化できます。

例:

• 手作業バリ取り: ヤスリやナイフによる精密部品の仕上げ

• バレル研磨: 多数の小型部品を一括処理

• バフ研磨: 外観部品の光沢仕上げとバリ除去

• 電解バリ取り: 複雑形状の内部バリ除去

• ブラスト処理: 表面のバリ取りとマット仕上げ