top of page

Cylindrical Grinding Machine

外径研削盤

外径研削盤とは、高速回転する砥石を使用して、シャフトやピン、ローラーなど円筒形部品の外径を高精度に研削する工作機械です。正式には「円筒研削盤(Cylindrical Grinding Machine)」の一種であり、その中でも外径部分を加工するタイプを指します。


外径研削盤では、ワークを主軸やセンターで支持して回転させながら、砥石を当てて少しずつ材料を削り取ります。切削加工では実現が難しいミクロン単位の寸法精度、真円度、円筒度、同軸度、表面粗さを実現できることが大きな特徴です。


焼入れ鋼や超硬合金などの高硬度材にも対応できるため、自動車部品、航空機部品、精密機械、金型、医療機器など、高い精度が求められる部品の仕上げ加工に広く利用されています。


主な種類には次のようなものがあります。

・普通外径研削盤

・万能円筒研削盤

・CNC外径研削盤

・高精度外径研削盤

・センター式外径研削盤

・センタレス外径研削盤

・自動外径研削盤


例えば、

・シャフト

・ピン

・ローラー

・スピンドル

・モーター軸

・精密機械部品

など、回転対称部品の仕上げ加工で広く利用されています。


◆つまり外径研削盤とは、円筒形部品の外径を高精度に仕上げるための研削加工機です。



外径研削盤の役割


外径研削盤の主な役割は、円筒形部品の寸法精度や真円度、表面品質を向上させることです。


主な役割は次のとおりです。


・外径仕上げ加工

・真円度向上

・円筒度向上

・同軸度向上

・表面粗さ改善

・寸法調整

・高硬度材加工

・精密仕上げ


■つまり外径研削盤は、高精度な円筒部品を製造するための重要な工作機械です。



なぜ重要なのか


旋盤加工だけで仕上げる場合、


・真円度に限界がある

・表面粗さが不足する

・焼入れ後の加工が難しい

・ミクロン精度を維持しにくい

といった課題があります。



一方、外径研削盤を使用することで、


・ミクロン単位の寸法精度を実現できる

・高い真円度を確保できる

・滑らかな表面に仕上げられる

・焼入れ鋼も加工できる

・品質を安定化できる

など、多くのメリットがあります。


◆そのため外径研削盤は、

  精密機械部品や高精度シャフトの製造に欠かせない設備となっています。



基本的な考え方


外径研削加工は、一般的に次の流れで行われます。


1. ワークを固定する

チャックやセンターでワークを支持します。


2. 砥石を準備する

材料に適した砥石を選定し、ドレッシングを行います。


3. 加工条件を設定する

切込み量、送り速度、ワーク回転数を設定します。


4. 外径を研削する

ワークを回転させながら砥石で外径を仕上げます。


◆つまり外径研削盤では、砥石の状態やワーク支持精度が加工品質を左右する重要な要素です。



平面研削盤との違い


混同されやすい機械として平面研削盤があります。


△外径研削盤

円筒形部品の外径を研削します。


△平面研削盤

平らな面を研削します。


つまり、

・外径研削盤=円筒加工

・平面研削盤=平面加工

という違いがあります。



NC旋盤との違い


もう一つ混同されやすいのがNC旋盤です。


△外径研削盤

砥石を使用して仕上げ加工を行います。


△NC旋盤

切削工具を使用して旋削加工を行います。


つまり、

・外径研削盤=研削加工

・NC旋盤=切削加工

という違いがあります。



ロボットとの組み合わせ


近年では、外径研削盤とロボットを組み合わせた自動化が進んでいます。


1. ワーク投入

ロボットがシャフトやピンを自動供給します。


2. 加工品の取り出し

加工後の部品を自動搬出します。


3. パレット搬送

複数のワークを連続加工します。


4. 寸法測定

加工後に自動測定を行います。


5. 夜間無人運転

ロボットと連携し長時間運転を実現します。


◆つまり外径研削盤は、ロボットとの組み合わせにより高精度加工の自動化を実現できます。



主なメリット


外径研削盤を導入することで、一般的に次のようなメリットがあります。


1. 高精度加工ができる

ミクロン単位の寸法精度を実現できます。


2. 真円度を向上できる

回転部品の性能向上につながります。


3. 表面粗さを改善できる

滑らかな仕上がりになります。


4. 高硬度材を加工できる

焼入れ鋼や超硬合金にも対応できます。


5. 品質を安定化できる

均一な加工品質を維持できます。



■注意点


一方で、外径研削盤には注意点もあります。


1. センター出しを正確に行う

最も重要なのは、ワークを正確に支持することです。センターずれやチャックの振れがあると、真円度や同軸度が悪化し、高精度な加工ができなくなります。


2. 砥石を適切に管理する

ドレッシングを定期的に実施します。


3. 研削条件を最適化する

切込み量や送り速度を適切に設定します。


4. 研削液を管理する

冷却や切りくず除去を適切に行います。


5. 定期保守を実施する

主軸や送り機構を点検します。



実務で重要なポイント


外径研削盤を効果的に活用するには、次の点が重要です。


1. センター精度を維持する

最も重要なのは、センターやチャックの精度を維持し、ワークの振れを最小限に抑えることです。


2. 砥石を定期的にドレッシングする

切れ味と形状を維持します。


3. 温度管理を行う

熱変形を抑えて寸法精度を維持します。


4. 加工後に測定する

真円度や外径寸法を確認します。


5. 保守履歴を管理する

設備や砥石の交換履歴を記録します。


6. 自動化を検討する

ロボットや自動測定機との連携を進めます。




よくある課題


外径研削盤では、次のような課題が発生しやすくなります。


・真円度が低下する

・砥石が摩耗する

・研削焼けが発生する

・熱変形が起こる

・加工時間が長い

・センター摩耗が発生する

・設備保守が必要

・熟練技術者が不足する


◆このため外径研削盤は、

  センター精度の維持や砥石管理、研削条件の最適化、定期保守を徹底することが重要です。



自動化との相性


外径研削盤は、自動化設備との相性が非常に良く、産業用ロボット、協働ロボット、パレットチェンジャー、AGV、自動測定機などと組み合わせることで、高精度な研削ラインを構築できます。


主なメリットは次のとおりです。

・夜間無人運転を実現できる

・段取り時間を短縮できる

・加工品質を安定化できる

・人手不足対策になる

・生産性を向上できる

・スマートファクトリー化を推進できる



まとめ


外径研削盤とは、高速回転する砥石を用いてシャフトやピンなど円筒形部品の外径を高精度に仕上げる工作機械です。ミクロン単位の寸法精度や優れた真円度、円筒度、表面粗さを実現できるため、自動車、航空機、医療機器、精密機械など多くの分野で活用されています。


実務では、センター出しや砥石のドレッシング、研削条件、研削液の管理が加工品質を左右します。また、ロボットや自動測定機と連携することで、夜間無人運転や省人化を実現し、高効率で高品質な研削加工ラインを構築できます。

お見積り・ご相談は今すぐ!

 24時間365日受付 

bottom of page