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Coordinate Measuring Machine(CMM)

三次元測定機

三次元測定機とは、測定対象物の寸法・形状・位置関係を、X軸・Y軸・Z軸の三方向から高精度に測定する装置です。


金属加工、精密部品加工、金型製作、自動車部品、航空機部品、医療機器部品など、寸法精度や品質保証が重視される製造現場で広く使用されています。


ノギスやマイクロメータが主に「長さ」「外径」「内径」「厚み」などの単一寸法を測定するのに対し、三次元測定機は、部品を立体的な座標データとして捉えられる点が特徴です。


そのため、穴位置、ピッチ、平面度、直角度、同軸度、位置度、輪郭度など、図面で指定される幾何公差の評価にも対応できます。

特に複雑形状部品や高精度部品では、単純な手測定だけでは正確な評価が難しい場合があります。


三次元測定機を使用することで、加工品が設計図面通りに仕上がっているかを数値で確認でき、品質保証の信頼性を高めることができます。



■三次元測定機の主な役割


三次元測定機の役割は、加工品の寸法や形状を正確に測定し、図面要求を満たしているかを確認することです。


初品検査、量産品の抜き取り検査、出荷前検査、不良解析、金型・治具の精度確認など、品質管理の重要な工程で活用されます。


特にマシニング加工、旋盤加工、研削加工、ワイヤーカット、放電加工などの精密加工では、加工精度を客観的に証明するための測定データが重要になります。


◆三次元測定機による検査結果は、検査成績書や品質保証資料としても利用され、顧客への信頼性向上につながります。



■三次元測定機で測定できる項目

分類

測定項目の例

主な確認内容

基本寸法

長さ、幅、高さ、外径、内径、深さ

図面寸法通りに加工されているか

位置関係

穴位置、ピッチ、基準面からの距離

組付け時にズレが発生しないか

形状精度

平面度、真直度、真円度、円筒度

面や軸の形状が正しく仕上がっているか

姿勢精度

平行度、直角度、傾斜度

基準に対する角度や向きが正しいか

位置公差

位置度、同軸度、同心度、対称度

基準に対して中心や位置が合っているか

輪郭評価

線の輪郭度、面の輪郭度

曲面や複雑形状が設計通りか

三次元測定機は、単に寸法を測るだけでなく、「部品として正しく機能する形状になっているか」を確認できる点が大きなメリットです。


たとえば、穴径が公差内であっても、穴位置がずれていれば組付け不良の原因になります。


◆三次元測定機では、このような位置関係まで含めて評価できます。



■三次元測定機の測定方式

測定方式

特徴

向いている測定対象

接触式

プローブをワークに接触させて座標を取得する方式。高精度測定に強い

金属部品、精密加工品、機械部品

非接触式

レーザーや画像センサーで、ワークに触れずに形状を測定する方式

樹脂部品、薄板、微細形状、傷を付けたくない部品

複合式

接触式と非接触式を組み合わせた方式

複雑形状部品、多品種測定、曲面形状

接触式は、高精度な測定が必要な金属加工品で多く使われます。プローブがワークに触れた点の座標を取得し、寸法や形状を計算します。


一方、非接触式は、柔らかい素材や傷を付けたくない部品、微細形状や自由曲面の測定に適しています。



■三次元測定機を使うメリット


三次元測定機を使用する最大のメリットは、高精度で再現性のある測定ができることです。


  • 測定者の経験や感覚に依存しにくく、同じ条件で繰り返し測定できるため  → 品質管理の標準化


  • 測定結果をデータとして保存できる  → 検査成績書の作成、品質トレーサビリティの確保、

                      不良発生時の原因分析にも活用できます。

  • 量産現場  → 測定プログラムを作成することで、同一部品を効率よく検査でき、

            作業者による測定ばらつきも抑えられます。


  • 加工機の精度確認や治具のズレ確認   → 元測定機の測定データから、工具摩耗、治具の位置ズレ、

                         加工原点の設定ミスなどを推定することができます。



■三次元測定機を使用する際の注意点


三次元測定機は高精度な装置ですが、正しい測定結果を得るには、測定環境や測定条件の管理が重要です。


温度変化、振動、ワークの固定不良、プローブの校正不備、基準面の設定ミスなどがあると、測定結果に誤差が生じる可能性があります。


特に金属部品は温度によって膨張・収縮するため、加工現場と測定室の温度差に注意が必要です。


◆高精度測定では、測定前にワークを測定環境になじませる「温度ならし」を行うことがあります。

 また、測定用治具でワークを安定して固定し、測定基準を明確に設定することも重要です。



■三次元測定機と他の測定器の違い

測定器

主な用途

特徴

ノギス

外径、内径、深さ、段差測定

汎用性が高く、現場で使いやすい

マイクロメータ

外径、厚みなどの高精度測定

単一寸法の精密測定に強い

ハイトゲージ

高さ、段差、ケガキ

定盤上での高さ測定に適する

画像測定機

小物、薄物、微細形状の測定

非接触で測定できる

三次元測定機

寸法、形状、位置、幾何公差の測定

立体的な総合評価に強い

三次元測定機は、単一寸法だけでなく、部品全体の位置関係や幾何公差まで評価できる点で、他の測定器よりも総合的な検査に適しています。



■SEO向けまとめ


三次元測定機は、X・Y・Zの三次元座標を用いて、部品の寸法、形状、位置関係、幾何公差を高精度に測定する品質保証装置です。

金属加工、精密部品加工、金型製作、量産部品の検査において、図面通りに加工できているかを数値で確認するために欠かせません。


特に、穴位置、平面度、直角度、同軸度、位置度、輪郭度などの評価が必要な部品では、三次元測定機の活用が品質保証の信頼性を高めます。加工精度の証明、検査成績書の作成、不良原因の解析、顧客への品質説明において、三次元測定機は製造業に不可欠な測定設備といえます。

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