Clearance Fit between Shaft and Hole
隙間ばめとは?
すきまばめ(隙間ばめ)とは?|常にすきまを確保するはめあい方式
すきまばめ(隙間ばめ)とは、軸と穴を組み合わせたときに、必ず「すきま(クリアランス)」が生じるように設計されたはめあいです。組立性・回転性・摺動性を重視する部品で使用され、最も基本的で使用頻度の高いはめあい方式の一つです。
すきまばめの特徴
すきまばめの最大の特長は、常にスムーズに組み立て・動作ができる点です。
手で容易に組立可能
回転・摺動がスムーズ
焼き付きが起きにくい
分解・再組立が容易
可動部やメンテナンス前提の構造に適しています。
すきまばめで得られる主な効果
すきまばめを採用することで、以下の効果が得られます。
回転抵抗・摩擦の低減
組立作業性の向上
熱膨張によるトラブル回避
繰り返し使用時の安定性
動かすことを前提とした設計に向いています。
すきまばめの基本的な考え方
すきまばめは、穴径が軸径より常に大きくなるように公差を設定します。そのため、最小穴径と最大軸径の組み合わせでも、必ずすきまが残ります。
代表的な組み合わせ例:
H7/g6
H7/f7
すきまばめが向いている用途
すきまばめは、以下のような用途で多く使用されます。
回転軸
摺動シャフト
ベアリングの内輪側
ガイド軸
位置調整が必要な部品
「回る」「動く」「抜き差しする」部品が主な対象です。
すきまばめと他のはめあいの違い
すきまばめ常にすきまあり・回転/摺動向き
中間ばめすきま〜軽圧入・位置決め向き
しまりばめ(圧入)常に締まり・固定向き
用途によって明確に使い分けます。
すきまばめ設計時の注意点
すきまばめを設計する際は、以下に注意が必要です。
すきまが大きすぎるとガタが出る
振動・騒音の原因になる場合がある
高い位置決め精度には不向き
必要に応じて、幾何公差(同軸度・振れ)との併用が有効です。
すきまばめと加工方法の関係
すきまばめでは、以下の加工方法が多く用いられます。
軸:旋盤加工、研削加工
穴:ドリル+リーマ、ボーリング
安定したすきまを得るには、加工精度と表面粗さの管理が重要です。
すきまばめの代表的な公差組み合わせ
H7/g6:標準的なすきまばめ
H8/f7:より大きなすきま
H7/h6:すきま〜中間ばめ
要求性能に応じて選定します。
まとめ
すきまばめ(隙間ばめ)は、常にすきまを確保することで、回転性・摺動性・組立性を確実にするはめあい方式です。可動部品の基本となるはめあいであり、安定した動作と扱いやすさを重視する設計に不可欠といえます。
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