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Casting Porosity

巣(す) とは?

巣(す)とは?|鋳造・焼結・溶接で発生する内部・表面の空洞欠陥

巣(す)とは、材料内部または表面に生じる空洞状の欠陥の総称です。主に鋳造(鋳鉄・アルミ鋳物・ダイカスト)、焼結、溶接工程で発生し、強度低下・漏れ・外観不良・加工不良の原因になります。

肉眼で見えない内部巣も多く、完成後に問題化しやすい欠陥です。


巣が発生する主な原因

  • ガス巻き込み(溶湯中の空気・ガス)

  • 凝固収縮(冷却時の体積収縮)

  • 湯流れ不良・給湯不足

  • 水分・不純物の混入

  • 溶接時のガス発生

工程条件・材料管理・金型設計の影響を強く受けます。


巣の代表的な種類

ガス巣

  • 球状・不規則形状

  • 溶湯中のガスが原因

収縮巣

  • 連続的・樹枝状

  • 凝固収縮による給湯不足

ブローホール

  • 溶接部に発生する気孔

  • 溶接条件・雰囲気が原因

ピンホール

  • 非常に小さな点状の巣

  • ダイカストやアルミ鋳物で多い


巣が引き起こす問題

  • 強度・疲労寿命の低下

  • 気密・耐圧不良(漏れ)

  • 切削加工時の欠け・工具損傷

  • メッキ・塗装のブツ・膨れ

  • 外観不良・クレーム

用途によっては致命的欠陥になります。


巣の検出方法

  • 外観検査:表面巣の確認

  • X線検査:内部巣の可視化

  • 超音波探傷(UT):内部欠陥検出

  • 耐圧・リークテスト:気密確認

  • 切断調査:原因解析用

要求品質に応じて検査レベルを設定します。


巣対策の実務ポイント

  • 溶湯管理(脱ガス・温度管理)

  • 金型設計の最適化(湯口・押湯・冷却)

  • 鋳造条件の最適化(速度・圧力)

  • 溶接条件・材料の管理

  • 含浸処理による漏れ対策(用途限定)

工程起因のため、設計段階からの配慮が重要です。


図面・調達時の注意点

  • 使用部位(耐圧・強度)を明確化

  • 許容巣の有無・範囲を明記

  • 必要に応じてX線検査・含浸処理指定

  • 切削部に巣が出ない設計配慮

「巣不可」か「許容」かを明確にすることが重要です。


巣が問題になりやすい主な用途

  • 油圧・空圧部品

  • ポンプ・バルブ

  • 自動車部品

  • ダイカスト筐体

  • 圧力容器関連部品


まとめ

巣(す)は、鋳造・溶接由来の代表的な内部欠陥で、強度・気密・加工性に大きな影響を与えます。設計・工程・検査を一体で管理することで、品質トラブルを未然に防ぐことができます。

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