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Carburizing Heat Treatment

浸炭焼き入れ とは?

浸炭焼き入れとは?|表面を硬く、内部を粘り強くする代表的な表面硬化処理

浸炭焼き入れとは、鋼材表面に炭素を浸透させた後に焼き入れを行い、表面のみを高硬度化する熱処理です。内部は靭性(粘り)を保ちつつ、表面には高い耐摩耗性・耐疲労性を付与できるため、歯車やシャフトなどの動力伝達部品で広く使用されています。

「表面硬化処理」の中でも、最も実績のある処理方法の一つです。


浸炭焼き入れの特徴

浸炭焼き入れの最大の特長は、硬さと粘りを同時に実現できる点です。

  • 表面は非常に高硬度

  • 内部は衝撃に強く割れにくい

  • 耐摩耗性・耐疲労性が高い

  • 部品寿命を大幅に延ばせる

繰り返し荷重がかかる部品に最適です。


浸炭焼き入れで得られる主な効果

浸炭焼き入れ処理により、以下の効果が得られます。

  • 表面耐摩耗性の向上

  • 疲労強度の大幅向上

  • 焼付き・かじり防止

  • 長寿命化・信頼性向上

特に歯面や摺動面で効果を発揮します。


浸炭焼き入れの基本工程

一般的な浸炭焼き入れ工程は以下の通りです。

  1. 浸炭(高温雰囲気中で炭素を表面に拡散)

  2. 焼き入れ(急冷)

  3. 焼き戻し(低温)

浸炭時間により、硬化層の深さが決まります。


浸炭焼き入れの硬化層特性(目安)

  • 表面硬度:HRC58〜62程度

  • 硬化層深さ:0.5〜2.0mm程度

  • 内部硬度:HRC20〜35程度

※材質・条件・浸炭時間により変化します。


浸炭焼き入れが向いている材料

浸炭焼き入れは、低炭素鋼・低合金鋼で特に効果を発揮します。

  • S15C、S20C

  • SCM415、SCM420

  • 浸炭用鋼材

炭素量が少ない材料ほど、内部靭性を確保しやすいのが特長です。


浸炭焼き入れと高周波焼き入れの違い

  • 浸炭焼き入れ化学的に表面成分を変化・深い硬化層

  • 高周波焼き入れ既存成分で表面のみ加熱・浅い硬化層

歯車などでは、浸炭焼き入れが主流です。


浸炭焼き入れ処理時の注意点

浸炭焼き入れでは、以下の点に注意が必要です。

  • 処理時間が長い

  • 歪み・寸法変化が発生しやすい

  • 仕上げ研削が前提になる場合が多い

工程設計(荒加工→浸炭→仕上げ)が重要です。


浸炭焼き入れの主な用途

  • 歯車・ピニオン

  • シャフト・軸

  • スプライン

  • カム・レバー

  • 自動車・産業機械部品

高負荷・高耐久が求められる分野で多用されています。


まとめ

浸炭焼き入れは、表面の高硬度と内部の靭性を両立できる、非常に信頼性の高い表面硬化熱処理です。歯車や動力伝達部品において、耐摩耗性・耐疲労性を重視する場合の最有力選択肢といえます。

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