top of page

C2801 Brass

C2801

C2801とは、銅と亜鉛を主成分とする黄銅材料です。一般的には「真鍮」「黄銅」と呼ばれる材料の一種で、銅合金の中でも加工性と外観性に優れています。


C2801は、銅に亜鉛を加えることで、純銅よりも強度が高く、加工しやすく、価格面でも使いやすい材料です。黄色味のある美しい金属光沢を持つため、機械部品だけでなく、装飾部品や外観部品にも使われます。


板材、条材、棒材などで流通しており、プレス加工、曲げ加工、切削加工、絞り加工、端子加工など幅広い用途に対応できます。



■C2801の基本情報


項目

内容

材料分類

黄銅・銅合金

英語表記

C2801 Brass / Yellow Brass

主成分

銅、亜鉛

特徴

加工性、耐食性、外観性、導電性

色調

黄色系の金属光沢

主な用途

端子、板金部品、装飾部品、プレス部品、銘板、バネ部品

注意点

応力腐食割れ、脱亜鉛腐食、変色、酸化に注意

■C2801の特徴


C2801の特徴は、加工性と外観性のバランスが良いことです。


銅合金のため導電性や熱伝導性を持ちつつ、純銅よりも強度が高く、機械部品や端子部品にも使いやすい材料です。また、黄色味のある美しい外観を持つため、装飾金物、銘板、建築金物、デザイン部品にも適しています。


一方で、ステンレスのような高耐食材料ではありません。湿気、薬品、汗、塩分などの影響で変色や腐食が発生する場合があります。


■C2801のメリット

メリット

内容

加工性が良い

曲げ、プレス、絞り、切削などに対応しやすい

外観性が良い

金色に近い光沢があり、装飾部品に使いやすい

導電性がある

端子、接点、電装部品に使用できる

耐食性が比較的良い

一般環境では鉄より錆びにくい

コストバランスが良い

純銅より強度があり、用途によって使いやすい

■C2801のデメリット


  • 変色しやすい   → 真鍮は空気中の酸素や硫黄分、水分、手汗などによって表面がくすんだり、

               黒ずんだりすることがあります。

  • 脱亜鉛腐食が発生(使用環境により) → 黄銅中の亜鉛が選択的に溶け出し、材料の強度や外観が

                        低下する現象です。

  • 引張応力が残った状態で腐食性環境にさらされる   →応力腐食割れが発生することがあります。


    ◆曲げ加工後やプレス加工後の部品では、使用環境に注意が必要です。



■C2801の主な用途


分野

主な用途

電気・電子

端子、接点、コネクタ、導電部品

板金加工

カバー、プレート、銘板、装飾パネル

プレス加工

バネ部品、クリップ、ワッシャー、金具

建築・内装

装飾金物、取手、見切り材、プレート

機械部品

ブッシュ、スペーサー、薄板部品、摺動部品

日用品

楽器部品、文具金具、アクセサリー部品

■C2801の加工性


C2801は、プレス加工、曲げ加工、切削加工、絞り加工に対応しやすい材料です。


板材では、打ち抜き、曲げ、絞り、エンボス、バーリングなどの加工に使われます。端子やコネクタ部品では、薄板を連続プレスで加工することもあります。


切削加工では、銅系材料特有の粘りがあるため、工具への溶着やバリに注意が必要です。


◆加工条件や工具選定を適切に行うことで、きれいな仕上がりを得やすくなります。



■C2801の表面処理


C2801は、そのままでも美しい金属光沢を持ちますが、変色防止や耐食性向上のために表面処理を行うことがあります。


代表的な処理には、ニッケルメッキ、クロムメッキ、スズメッキ、金メッキ、クリア塗装、研磨、バフ仕上げなどがあります。


電気部品では、導電性やはんだ付け性を高める目的でスズメッキや金メッキが使われることがあります。


◆装飾部品では、変色防止や外観維持のためにクリア塗装やメッキが検討されます。



■C2801と純銅の違い


項目

C2801

純銅

材料分類

黄銅・銅亜鉛合金

強度

純銅より高い

比較的低い

導電性

純銅より低い

非常に高い

外観

黄色系

赤銅色

加工性

良好

良好だが柔らかい

主な用途

端子、装飾、金具、プレス部品

導電部品、熱交換部品、配線部品

■C2801とC3604の違い


  • C3604  : 切削性を高めた快削黄銅  → 鉛を含むため、旋盤加工や自動盤加工に適しており、

                          ナット、継手、精密切削部品などに多く使われます。

  • C2801  : 板材や条材として使われることが多い  → 曲げ加工やプレス加工に向いています。



■C2801の注意点


C2801では、変色、腐食、応力腐食割れに注意が必要です。


外観部品として使う場合、手で触れた部分が変色したり、保管中に酸化してくすんだりすることがあります。外観を維持したい場合は、表面処理や梱包方法を検討します。


また、曲げ加工やプレス加工で応力が残った状態の部品では、使用環境によって割れが発生する可能性があります。必要に応じて応力除去や設計変更を検討することが重要です。



■図面指示で注意すべきこと


図面では、材質を「C2801」と明記し、板厚、調質、表面処理、外観面を指定します。


例えば、「C2801P t1.0」「C2801-H」「C2801 スズメッキ」「C2801 ニッケルメッキ」「C2801 バフ仕上げ」など、材料状態と仕上げ条件を明確にすると加工業者との認識違いを防ぎやすくなります。


外観部品では、傷、変色、研磨方向、保護フィルム、梱包条件も確認しておくと安心です。



■まとめ


C2801は、銅と亜鉛を主成分とする代表的な黄銅材料です。加工性、外観性、導電性、耐食性のバランスに優れ、端子、接点、装飾金物、銘板、プレス部品、板金部品などに広く使われます。


純銅より強度があり、C3604より板金・プレス加工に向いているため、薄板部品や外観部品で使いやすい材料です。


一方で、変色、脱亜鉛腐食、応力腐食割れには注意が必要です。C2801を適切に使うには、使用環境、加工方法、表面処理、外観要求を明確にして設計することが重要です。

お見積り・ご相談は今すぐ!

 24時間365日受付 

bottom of page