C2801 (Muntz Metal / 60/40 Brass)
C2801 とは?
C2801とは?|深絞り加工に適した高延性黄銅(真鍮)
C2801は、銅(Cu)に亜鉛(Zn)を約40%添加した黄銅(真鍮)で、一般に深絞り用黄銅として使用される材料です。JIS規格で定められており、極めて高い延性・展性を持つことから、深絞り加工や複雑な塑性加工に適しています。
板金加工を前提とした用途で多く採用される黄銅材です。
C2801の特徴
C2801の最大の特徴は、深絞り加工時の成形安定性です。複数工程の絞り加工でも割れにくく、形状精度を維持しやすいため、プレス成形品に向いています。
また、比較的均一な材質特性を持ち、量産時の品質ばらつきが少ない点もメリットです。
C2801の性質
C2801は黄銅の中でも柔らかく、冷間加工性に優れています。一方で、強度や被削性(切削加工性)は低く、切削加工を主体とする用途には向きません。
非磁性で、一般環境下での耐食性は良好ですが、アンモニア雰囲気では応力腐食割れの可能性があります。
C2801と他黄銅材との違い
C2600(七三黄銅)汎用塑性加工向け
C2680(六四黄銅)強度と加工性のバランス型
C2801(深絞り用黄銅)深絞り・複雑成形最優先
C3604(快削黄銅)切削加工最優先
用途に応じた材質選定が重要です。
C2801の加工時の注意点
C2801は切削加工では切りくずが長く絡みやすいため、加工トラブルが起こりやすい材料です。板金加工・プレス加工を主体とした設計が適しています。
また、成形後は表面が変色しやすいため、外観部品では表面処理や保管環境にも配慮が必要です。
C2801の主な用途
深絞りプレス部品
カップ形状部品
薄肉板金部品
装飾・意匠部品
電気・電子部品(非通電部)
複雑形状の板金成形が求められる分野で使用されています。
まとめ
C2801は、深絞り加工に特化した高延性黄銅材です。切削加工には不向きですが、複雑形状の板金成形や安定した量産を求める用途では、非常に信頼性の高い材料といえます。
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