C1220 (DHP Copper / Phosphorus-Deoxidized)
C1220とは?
C1220とは?|最も一般的なリン脱酸銅
C1220は、JIS規格で定められたリン脱酸銅です。製造時にリン(P)を添加して脱酸処理を行うことで、酸素の影響を抑え、溶接性・ろう付け性を大幅に向上させた銅材です。
給排水配管や空調配管など、接合工程を伴う用途で最も多く使用されている銅材の一つです。
C1220の特徴
C1220の最大の特徴は、水素脆化が起こりにくい点です。タフピッチ銅(C1100)で問題となる溶接時の割れや劣化が発生しにくく、ガス溶接・ろう付け・はんだ付け に適しています。
また、耐食性にも優れており、長期使用が前提となる配管用途で高い信頼性を発揮します。
C1220の性質
C1220は純銅に近い組成を持ちながら、微量のリンによって脱酸されています。延性・展性に優れ、曲げ加工、拡管加工、絞り加工などが容易です。
一方で、リンの影響により電気伝導率はC1100やC1020より低下するため、電気・電子用途にはあまり向いていません。
C1220と他銅材との違い
C1100(タフピッチ銅)高導電性・汎用材だが、水素脆化のリスクあり
C1020(無酸素銅)最高クラスの導電性・真空用途向け
C1220(リン脱酸銅)溶接性・ろう付け性重視、配管・熱交換用途向け
用途に応じた材質選定が重要です。
C1220の加工時の注意点
C1220は柔らかい材料のため、切削加工ではバリやかえりが出やすい傾向があります。切れ味の良い工具を使用し、適切な加工条件を設定することで仕上がり品質を安定させることができます。
また、導電用途での使用には不向きなため、設計段階での材質選定に注意が必要です。
C1220の主な用途
給排水・給湯配管
空調・冷凍配管
熱交換器
ろう付け構造部品
一般工業用配管
接合信頼性と耐久性が求められる分野で多く使用されています。
まとめ
C1220は、リン脱酸銅として最も一般的に使用されている銅材です。溶接性・ろう付け性に優れ、水素脆化の心配が少ないため、配管や熱交換用途において非常に扱いやすく、信頼性の高い材料といえます。
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