解説:

製品を一定の数量（ロット）ごとにまとめて生産する方式。ロット生産は、段取り替えの回数を減らし、生産効率を高めることができます。金属加工では、同一製品を連続して加工することで、工具の段取り時間、プログラムの準備時間、検査の準備時間を削減できます。最小ロット（最低注文数量）は、加工方法や業者により異なりますが、一般的に切削加工では1個から、プレス加工では100個から、鋳造では500個からとなることが多いです。調達担当者は、ロットサイズを大きくすることで単価を下げられますが、在庫コストとのバランスを考慮する必要があります。小ロット生産に対応できる業者は、需要変動への柔軟な対応が可能です。

例:

• 切削加工の小ロット: 10個単位での注文

• プレス加工の中ロット: 100〜1000個単位での生産

• 鋳造の大ロット: 1000個以上での生産

• 季節商品のロット生産: 需要期前の集中生産

• 定期発注のロット: 月次や四半期ごとの定量発注