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Angularity Tolerance

傾斜度とは?

傾斜度とは?|基準に対して指定角度をどれだけ正確に保っているかを保証する幾何公差

傾斜度(けいしゃど)とは、ある面・線・軸が、指定された基準(データム)に対して、90°以外の任意の角度をどれだけ正確に保っているかを規定する幾何公差です。JIS B 0419(ISO GPS)で定義されており、角度付き形状の向き(姿勢)を数値で管理します。

テーパ面、斜め穴、勾配面など、角度が機能や組立に影響する部位で重要な公差です。


傾斜度の特徴

傾斜度の最大の特長は、指定角度に対するズレ量を直接管理できる点です。

  • 任意角度(例:30°、45°など)を対象にできる

  • 面・線・軸いずれにも指定可能

  • 寸法公差とは独立して管理できる

  • 角度寸法だけでは防げないズレを抑制

「角度そのもの」ではなく、角度方向の精度を保証します。


傾斜度で得られる主な効果

傾斜度を適切に指定することで、以下の効果が得られます。

  • 斜面同士の当たり不良防止

  • 組立時の干渉・隙間発生防止

  • 流体・排出方向の安定

  • 見た目・意匠品質の安定

角度寸法が合っていても起きるトラブルを防止できます。


傾斜度の対象となる要素

傾斜度は、以下のような要素に対して指定されます。

  • 斜めの取付面

  • テーパ面

  • 勾配付きガイド面

  • 斜め穴・斜め軸

  • 意匠上の角度付き面

角度が機能・性能に影響する箇所が対象です。


傾斜度の図面表記方法

傾斜度は、**傾斜度記号+数値+基準(データム)**で指定されます。角度寸法は別途、図面上で指示されます。

例:

  • 傾斜度 0.05|A

この場合、対象要素が、基準Aに対して指定角度方向に幅0.05mmの許容域内に収まることを意味します。


傾斜度と角度寸法の違い

  • 角度寸法(±◯°)角度の大きさを管理

  • 傾斜度基準に対する向き(姿勢)を管理

角度寸法だけでは、基準との関係が保証されません


傾斜度と他の姿勢公差との違い

  • 傾斜度任意角度の向きを管理

  • 直角度90°の向きを管理

  • 平行度0°の向きを管理

傾斜度は、角度指定の自由度が高い姿勢公差です。


傾斜度指定時の注意点

傾斜度を指定する際は、以下に注意が必要です。

  • 基準(データム)の選定が重要

  • 測定方法(CMMなど)を考慮する

  • 不要に厳しい指定はコスト増につながる

機能に直結する部位に限定して指定するのが基本です。


傾斜度が重要な主な用途

  • テーパ部品

  • 勾配付き治具

  • 排出・流路部品

  • 斜め取付構造

  • 意匠性重視部品

角度精度が性能・品質を左右する部品で多用されます。


まとめ

傾斜度は、基準に対する任意角度の向きを直接保証する幾何公差です。角度寸法だけでは管理できない姿勢ズレを抑えることで、組立性・機能性・外観品質を安定させる重要な指定といえます。

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