top of page
Invar 36 (Alloy 36 / UNS K93600): The Low Expansion Alloy
インバーとは?
インバーとは?|極めて熱膨張が小さい低膨張ニッケル合金
インバー(Invar)は、鉄(Fe)を主成分にニッケル(Ni)を約36%含有した低膨張合金です。最大の特長は、温度変化による寸法変化が極めて小さいことで、精密機器や計測機器など、寸法安定性が最優先される用途で使用されています。
「熱で伸びない金属」として、世界的に長い実績を持つ材料です。
インバーの特徴
インバーの最大の特徴は、金属中でも最小クラスの線膨張係数です。
温度変化による寸法変化が非常に小さい
精密位置決め・高精度保持に有利
常温付近で特性が安定
比較的加工が可能
わずかな温度変化が性能に影響する装置で、大きな効果を発揮します。
インバーの性質
インバーは、ニッケル含有量によって熱膨張特性が制御された合金です。常温付近では極めて低膨張ですが、高温域では一般鋼と同様に膨張します。
以下のような特性を持ちます。
強度は一般鋼並み
耐食性は高くない(防錆対策が必要)
軟磁性を持つ
熱処理で特性が変化
寸法安定性を最優先する用途向けの材料です。
インバーと他材料との違い
一般炭素鋼・合金鋼加工性・コスト重視
ステンレス鋼耐食性重視
インバー低熱膨張・寸法安定性最優先
温度変化が避けられない環境では、インバーが明確な優位性を持ちます。
インバーの加工時の注意点
インバーは切削加工が可能ですが、以下の点に注意が必要です。
加工硬化しやすい
熱影響による寸法変化に注意
溶接後の歪み管理が重要
最終加工後の応力除去や熱処理が、精度確保のポイントとなります。
インバーの主な用途
精密測定器部品
光学機器フレーム
半導体製造装置部品
電子機器内部構造材
航空・宇宙用精密構造部品
寸法精度と安定性が求められる分野で使用されています。
まとめ
インバーは、極めて低い熱膨張係数を持つ特殊ニッケル合金です。強度や耐食性よりも、温度変化に対する寸法安定性を最優先する用途において、他材料では代替できない価値を持っています。
