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FCD600 Ductile Cast Iron

FCD600 とは?

FCD600とは?|高強度な球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)


FCD600は、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)に分類される高強度鋳鉄材料です。JIS規格では「FCD600」と表記され、引張強さがおよそ600N/mm²以上と高く、鋳鉄でありながら鋼材に近い強度と靭性を持つのが特徴です。

一般的なねずみ鋳鉄(FC材)に比べ、割れにくく、衝撃に強いため、機械構造部品や負荷のかかる部品に多く使用されています。


FCD600の特徴

FCD600の最大の特徴は、「鋳鉄の加工性」と「鋼に近い強度」を両立している点です。黒鉛が球状化されていることで応力集中が起こりにくく、引張強さ・伸び・耐疲労性に優れています。

また、鋳物特有の形状自由度が高く、複雑形状の部品を一体成形できるため、部品点数削減やコストダウンにも貢献します。


FCD600の機械的性質

FCD600は、高い引張強さに加えて、一定の伸びを持つため、破断しにくい材料です。剛性と靭性のバランスが良く、動荷重や衝撃荷重がかかる用途にも対応できます。

一方で、硬度は比較的高いため、切削条件や工具選定には注意が必要です。


FCD600と他の鋳鉄材との違い

FCD600は、FC材(ねずみ鋳鉄)よりも強度・靭性に優れ、FCD450などの低強度ダクタイル鋳鉄よりも、さらに高い引張強さを持ちます。

高負荷がかかる部品や、安全率を確保したい部品では、FCD600が選定されることが多く、鋼材の代替として使われるケースもあります。


FCD600の加工時の注意点

FCD600は鋳鉄の中では加工しやすい部類ですが、材料強度が高いため、工具摩耗が進みやすい傾向があります。切削加工では、超硬工具の使用や適切な切削条件設定が重要です。

また、鋳物特有の鋳肌や内部欠陥を考慮し、仕上げ代や加工工程を事前に検討することが品質安定につながります。


FCD600の主な用途

  • 自動車部品(ハブ、ブラケット類)

  • 産業機械部品

  • 油圧・空圧部品

  • 高強度が求められる機械構造部品

強度・耐久性・コストのバランスに優れた材料として、幅広い分野で使用されています。


まとめ

FCD600は、高い引張強さと靭性を持つ球状黒鉛鋳鉄であり、鋳鉄でありながら高負荷用途に対応できる材料です。形状自由度とコスト面のメリットを活かしつつ、鋼材代替としても有効な選択肢となります。

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